1904年に英国の炭鉱生産を担うウェールズで霊的復興が巻き起こりました。
しかも炭鉱で働く無学なエヴァン・ロバーツと言う青年からでした。
彼は炭鉱の中で聖書を読み、祈っていたのです。
そして断食して祈っていました。
「私を変えてください。私を用いてください」。
彼は自分の部屋でも大声で祈っていましたので、
家主は彼を追い出してしまいました。
ある日、祈っていると神は「私はウェールズに霊的復興を起す。
そして10万人の未信者がキリストに立ち帰り、その火は全英国だけではなく、
全ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジアに広がるであろう」と。
彼は自分が所属している教会の牧師にこの神の啓示を語り、
説教させてほしいと何度も願いしましたが、相手にしてくれませんでした。
しかし、あまりにも熱心に嘆願するので、
水曜日祈祷会の後で少しの時間しかないが、話してみなさい。
物好きな人がいたらね」と冷ややかでした。
1904年の夏、
その水曜日祈祷会後残ったのはまさに物好きな冷やかし半分の求道者のような17名でした。
青年は語りました。
「私は神の啓示によって断食して、ウェールズに霊的復興を起きることを信じて祈っていました。
ですからみなさんの思いつく限りの罪をまずここで全部、告白しましょう。
また、罪、けがれになるすべてのいかがわしい習慣を捨てましょう。
聖霊の示しに従った生活をしましょう。
そしてキリストのために福音宣教をしましょう」と大胆なメッセージを語りましたが、
そのメッセージが終るや否やそれを冷めて聞いていた牧師と
冷やかし組の17名の信徒の上に聖霊が降りました。
全員が神に触れられ、燃やされます。
そして翌日の夜にはさらに多くの人が、青年の話を聞きに集まりました。
そして1ヶ月の間に1万人の未信者が講壇の前ですべての罪を悔い改め、
イエス・キリストを救い主として受け入れたのです。
そして5ヶ月でウェールズ地方の10万人が救われました。
ロバーツ青年に示された10倍の祝福です。
そしてまさに燎原の火のごとく英国全土、
全ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジアへと伝播していきました。
ですから1904年こそ聖霊派、ペンテコステ派の始まりとされるようになったのです。
ウェールズ地方の新聞には新生してイエスを受け入れた者の名前が記載されるようになりました。
大学は閉鎖され、学生たちは神を賛美し、祈祷団が次々と誕生しました。
また、炭鉱夫たちも悔い改めて、いかがわしい本などが山のように積まれて焼かれたのです。
英国では国教会、既存の教会からロバーツ青年は異端だと攻撃が始りました。
しかし、この青年のメッセージは実に聖書に基づき、神の威光と尊厳があり、
彼は喜び輝いていたのです。
そしてこの火は北欧に降り、数名がウェールズ地方に見学に来ていた米国の牧師の上に降り、
全米で2000万人が神に立ち帰ったといいます。
断食祈祷の力は遂にアジアの韓国と中国に降ります。
しかし、日本はどうだったのでしょうか。