ビル・ブライト著「カミング・リバイバル」を読むとアメリカは、
大事な時に大変革をする国であることが分かります。
1977年のマクガバン・レポート(以後Mレポート)も然りで、
このレポートでアメリカの医療、食事に大革命が起こりました。
Mレポートはアメリカの大統領の命令で行われたものです。
変化を嫌う日本では、絶対にMレポートのようなものが政府主導で生まれることは永遠にないでしょう。
そしてファスティングなどアメリカで聞いたこともない時に
アメリカのキリスト教会に絶大な影響力を持つキャンパス・クルセードの創始者である
ビル・ブライトが、全米を代表するキリスト教会の指導者に
「アメリカに霊的復興を今こそ祈り求めなければならない」
と断食祈祷聖会を1994年に召集を呼びかけたのです。
マイアミに全米の教団教派を超えた牧師、またキリスト教関係団体の指導者たちが、
断食祈祷聖会に集まりましたが、それはビル・ブライトが70歳を超えてから行った
40日断食祈祷で神から与えられた啓示でした。
このビル・ブライトに40日断食をするように導いたものは、
1・コロンビアで最大の教会指導者であるルーイバル牧師の存在
2・韓国ヨイド教会を始めとする断食祈祷で霊的復興をし、超教派の断食聖会に講師として何度も招かれたこと
こうした2つの理由からビル・ブライトが断食に導かれたのです。
この本を(株)あなたの健康社の前身、(株)パトモス社で発行し、
その記念として40日断食聖会を呼びかけました。
しかし集まったのは信徒ばかりで忙しい牧師は誰一人として来られませんでした。
全米を揺り動かした「プロミスキーパーズ」運動(男性の悔い改め運動)も
日本ではそれを呼びかけたいのちのことば社に対して、全く無関心で大失敗を期しました。
ですから40日断食聖会に誰も来ないのは当然でした。
また世界最大のNPO法人といわれる全米退職者協会(65歳以上で日本の老人会とは月とスッポン)
の働きを日本で起業しようとしたベネッセも手をあげたものの誰も協力せず、撤退しました。
この3つの活動が日本に導入されなかった理由は簡単です。
日本人の利益にならない、いや儲からないからなのです。
今、NHKでかつて放送された人気番組「プロジエクトⅩ」を再度、観ていますが、
アメリカに追いつけ追い越せのプロジエクトばかりで、
プロミスキーパーズや全米退職者協会の奉仕活動、
ましてや断食聖会など日本国も日本にも絶対に定着しないというのがよく分かりました。
アメリカの技術をいかに日本的に導入し、世界の市場に打って出るかのみです。
日本人は明治時代から、すべての基準が儲かるかそうでないかだけの価値基準だからです。