韓国ソウルで牧会をされておられる日本人牧師の吉田さんが、
韓国訪問団の日本人向けのメッセージでこのように語っておられます。
・・・この国に遣わされている者として、
韓国教会の現況からお話し申し上げることにしたいと思います。
韓国は、人口が約5千万人で、
そのうちプロテスタントの信者が約1千万人といわれています。
これは人口比で20パーセントに当たります。
一時、25パーセントまで行ったことがありましたが、
今は伝道の困難期・停滞期に入っていますから、
かつてのようではありませんが、
それでも仏教・儒教の国柄で2割もの人々がキリスト者であるということは
驚くべき恵みであり、祝福であると言えましょう。
それに対して、20世紀後半以来の目標であった、
日本の福音化のための1パーセントの厚い壁が
現存のまま21世紀に入ってしまいました。
しかも、韓国よりプロテスタント宣教が
25年も早く開始されている日本においてです。・・・
ここがポイントなのですが25年前に宣教が
韓国よりも早くなされていたにもかかわらず、
韓国では全国民の20%がクリスチャンになり、
日本では1%にも到達していないのはなぜ?という問題提起です。
これは一言でいうならば断食祈祷の差なのです。
とにかく祈りの量が日本人のクリスチャンと月とスッポンなのです。
雲泥の差で早天祈祷会は毎日朝3時から、
断食祈祷は当然だというのが韓国のキリスト教会なのです。
翻って日本のキリスト教会はどうでしょうか。
少なくとも私が今、通う日本キリスト教団今津教会では、
断食祈祷など一度も牧師からも信徒からも聞いたことがありません。
ましてや早天祈祷会などあるわけがありません。
また聖書研究会すらありません。
これだけでも相当な問題ですが、これが日本の教会の標準とは思えませんが、
限りなくこのような状態に近いのであれば、
20:1の開きが出るのは当然です。
日本の霊的復興ができるようにと断食祈祷院を1995年に豊田市に建設して、
23年間、献身してきましたが、日本では非常に困難だということが分かりました。
とにかく断食への異常な嫌悪感、そして祈祷を軽んじる信仰姿勢では、
到底、韓国には追い付くことは不可能です。
まさに1000年、100周遅れなのです。
せめて断食祈祷だけでも立ち上がってほしいと切望しているのですが、まず絶望的です。