食べ方の規則を厳格に守るユダヤ人の規則集、カシュルート(食事規定)では、
「肉の血と脂を食べるな」でしたが、それ以外にも食事規定を厳格に守っています。
果物、野菜、ナッツは最初の収穫物は食べてはならないだけですが、
肉、魚介類、油、酒、調味料にはこと細かい規定があります。
これらは聖書のレビ記を基礎にしています。
11:2 イスラエルの民に告げてこう言いなさい。地上のあらゆる動物のうちで、
あなたたちの食べてよい生き物は、
11:3 ひづめが分かれ、完全に割れており、しかも反すうするものである。
11:4 従って反すうするだけか、あるいは、ひづめが分かれただけの生き物は食べてはならない。
らくだは反すうするが、ひづめが分かれていないから、汚れたものである。
そして野生の動物を食べることは創世記で禁止され、当然、狩猟は禁止されています。
現代のユダヤ人はホルモン剤、抗生物質を使用していますので飼育されている牛でさえ禁止です。
レビ記、民数記も食べてはならないものがたくさん書かれていますので、
これらも禁止です。
また鳥肉でも聖書では、ワシ、トビ、カラス、鵜、ペリカン、コウノトリなど禁止です。
卵も鶏以外は禁止です。有精卵は血が入っているから禁止で
オーガニックの無精卵しか食べられません。
昆虫はイナゴ、キリギリス以外は食べられません。
両生類であるサンショウウオ、イモリ、カエルは禁止。
虫類のヘビ、トカゲ、カメも禁止です。
日本、東南アジアでは食べられるスッポン、カエル、カメは厳禁です。
また病気の動物の死骸には触れてもならないと聖書(レビ記)には書かれています。
11:9 水中の魚類のうち、ひれ、うろこのあるものは、海のものでも、川のものでもすべて食べてよい。
11:10 しかしひれやうろこのないものは、海のものでも、川のものでも、水に群がるものでも、水の中の生き物はすべて汚らわしいものである。
11:11 これらは汚らわしいものであり、その肉を食べてはならない。死骸は汚らわしいものとして扱え。
11:12 水の中にいてひれやうろこのないものは、すべて汚らわしいものである。
11:13 鳥類のうちで、次のものは汚らわしいものとして扱え。食べてはならない。
当然、厳守です。また魚についても細かな規定があります。
これによりますとブリ、カツオ、マグロ、カジキは禁止です。
またヒラメ、サメ、フグ、ウナギ、ハモも禁止です。
すると食べられるのは、イワシとサケだけになります。
サケの卵イクラはOKですが、日本では着色されていますので禁止です。