7日のうち1日を休む習慣はユダヤ教から来ています。
そしてそこから生まれたキリスト教、イスラム教、そして世界に広がり、
世界中が取り入れました。
日本も明治になってから取り入れたものです。ユダヤ教の戒律は安息日(シャバット)といい、
最大限に重視される戒律です。
金曜日の日没から土曜日の日没までで、
この間、一切の仕事など禁止です。
安息日は静かに過ごし、聖書を読み、シナゴークで礼拝を守ります。
そしてシナゴークでは交わります。
創世記で7日目に創造の業を止められたのですから、何もしてはならず、
そして十戒の要である神の言葉に固くたっているのです。
安息日にしてはならないは、メラハーという律法書にまとめてあります。
そこには安息日には怒り、悲しみの感情を湧きあがらせてはならないとあります。
また、仕事や学校の業務、生産活動、自然の加工行為をしてはならないのです。
車の運転もお金を勘定をしてもならないし、札束に触れることも禁止です。
また時代によって安息日規定の大議論が行われます。
19世紀以降の電気の発明にはどう対処するかですが、
この議論の結果、携帯電話も電気を使用することも禁止です。
またドアベルも押せません。
ホテルやマンションのエレベーターも禁止なので歩いていきます。
ユダヤ人向けのシャバットエレベーター以外はです。
また調理も禁止なので断食か安息日前に調理したものを食べますが、
もちろんレンジは使用できません。
安息日の金曜日はこうしてできた食事かまたは、
土曜の朝、シナゴーグの礼拝堂で食べます。
また金曜の夕食後は、友人と円陣を組んイスラエルに伝わる歌やダンスをします。
また全員で祈ります。
しかし、楽器は禁止なのでリズムは覚えているから自然と踊り、祈るのです。
菓子は聖書のある言葉でヘブライ語です。
祈りは陽気なリズムがついています。
シナゴーグは保育所、幼稚園、ヘブライ語の学校であり、聖書を学ぶところです。
そしてサークル活動は当たり前で待機児童も一人もいないし、
孤独老人も一人もいません。
シナゴーグに行かない場合、家族で祈り、話し合います。
またシナゴーグを中心にした宗教活動は
年齢、性別、人種、国籍もまったく関係ありませんし、
歌と踊りで一体できます。
安息日はまさに心の平安、心に安息を与えます。
あるユダヤ人が「アンシュタインもマルクスもフロイトも幼いころ、
携帯電話やゲーム機があったら何も生み出さなかった」といっていますが
その通りです。
またあるユダヤ人は、
ユダヤ人のノーベル賞は30%から90%に跳ね上がる」と指摘しています。