日本に流れる武士道の本質を極めた西郷は、
「我を愛する心をもって人を愛せよ」
「人を相手にせず、天を相手にせよ」
といいました。
そして「天を相手にして、己れを尽くし人をとがめず、わが誠の足らざるを尋ねよ」と。
まさに武士道をきわめると、それはイエス・キリストの生き方、
それは新約聖書に書かれています教えとみごとに同じなのです。
私利私欲を捨て、天が教えて下さる道に生きること。
そして人の益になること、公の益になることのために生きる。
自分のために生きるのでないのだということなのです。
内村鑑三が武士道としての世界に堂々と誇るべき「代表的日本人」は
今も新渡戸稲造の「武士道」と同じく、
優れた英文で書かれ、その内容、国際性が今もなお高く評価され、読み継がれています。
そこに選ばれたのは、その順番から
1・西郷隆盛
2・上杉鷹山
3・二宮尊徳
4・中江藤樹
5・日蓮
の生涯が紹介されているのです。
愛読していた自分の英訳聖書の表紙に書いたものです。
“I for Japan,
Japan for the World,
The World for Christ,
And All for God. ”
です。
まさに内村鑑三こそ、武士道に生き、キリスト信仰に生きた人だったのです。
ですから彼の唱えた無教会主義は、武士道に接ぎ木された主義であったのです。
そして内村はつねに「2つのJを愛する」と生き抜いたひとです。
つまり
Japan とJesus(日本とキリスト)
なのです。