船瀬さんがファスティングについて書かれた
・3日食べなきゃ、7割治る
・やってみました!1日1食
は大きな反響を呼んだようですが、
週刊文春がこの本に対して「インチキ健康本にダマされるな!」という特集を組み、
上記2冊を批判し、告発する内容でした。
「断食は絶対にやってはいけない」という批判を記載しています。
そして続けて「私たちの研究では、3日間断食すると確かに体重は減りますが、
同時にインスリン感受性も低下しますので、
むしろ糖尿病に近い状態になります」と書いています。
しかし、世界の流れはファスティング療法のエビデンスが確立していますので
何を根拠に批判しているかです。
断食療法を推進する鶴見隆史医師は、
「一般的にファスティングでインスリン低下はまったく低下しません」
と断定しておられます。
どうも100kgを超える肥満体の実証で3日間の断食研究をしたようで
多くの効能は全く無視しているようです。
断食は絶対いけない根拠はまったくないようでこれで大学の学長とは驚きです。
また1日3食は食べ過ぎへの批判は、
文春で科学的な事実にもとづかないという小内亨医師が書いています。
しかし、少食の実践を56年間もしてこられた甲田医師の甲田療法も
頭から否定することになります。
また、文春では辛浩基医師は、
「断食でブドウ糖を摂らなければ、ケトン体が代替エネルギーになるしかない。
でもケトン体はあくまで代替エネルギーですから、思考能力が低下します。
車の運転で事故を起こすなど注意力が散漫になる可能性があります」
と批判しています。
辛医師のいうケトン体ですが、
脂肪を分解する過程で作られる3つの物質
(アセトン、アセト酢酸、3-ヒドロキシン)の総称をいいますが、
このケトン体はブドウ糖が不足しているときに即効性のエネルギー源として、
肝臓で作られて、全身に配られます。先の鶴見医師は、
「ケトン体から産生されたエネルギーは、
ブドウ糖よりも大きい」ゆえに断食をすることで
ブドウ糖よりも大きいエネルギー源(ケトン体)が脳に供給されるので、
思考力低下など起こり得るはずがありません。
ファスティング体験したらすぐわかることですが、
ものすごく冴えてくるのです。
辛医師はこの仕組みを全く理解されていないようです。