2年半前に藤樹の宿を開設した時、
21年間の自らの断食体験、また断食指導の経験を踏まえて、
超少食ファスティングを体験していただく施設を形成しようと導かれました。
これまでの経験で水断食と酵素断食は施設から帰宅後、
すぐさま元に戻るだけではなく、
リバウンドという最悪の事態になることを経験していますので、
この断食だけは絶対にしないことをまず決めました。
そして基本は超少食でここでの体験を自宅に帰られてから
いかに継続していただくかを考えました。
人間は食の誘惑には絶対に勝てません。
勝てないからある意味で断食があるのです。
私は毎日のファスティング講座で
なぜなのか。
世界の五万とある宗教の中でユダヤ教だけが
「食欲と戦うことを中心命題とする宗教」(石角さんの言葉)だからです。
ユダヤ教は神と契約を交わし、その神が定めた戒律を厳守し、
神の世界を地上に実現することを目指す宗教なので、
船瀬さんが凝っているヨガとは真逆なのです。
ヨガの宗教はヒンズー教なのですが、
ヨガは神々となる宗教であり、神との契約は存在しません。
断食という手段で神になる手段ですから、
神との契約で神の前に聖別するというユダヤ教
真逆であることはいうまでもありません。
ヨガには下記のようなイザヤの断食思想は全くないのです。
それは世界の断食思想の流れに反し、
断食の本質とは異次元のものであり、私は断固、ヨガ断食には反対です。
世界の断食の根本思想はイザヤ書にあります。
58:6 わたしの選ぶ断食とはこれではないか。
悪による束縛を断ち、軛の結び目をほどいて/虐げられた人を解放し、
軛をことごとく折ること。
58:7 更に、飢えた人にあなたのパンを裂き与え/
さまよう貧しい人を家に招き入れ/裸の人に会えば衣を着せかけ/
同胞に助けを惜しまないこと。
58:8 そうすれば、あなたの光は曙のように射し出で/
あなたの傷は速やかにいやされる。
あなたの正義があなたを先導し/主の栄光があなたのしんがりを守る。
58:9 あなたが呼べば主は答え/あなたが叫べば/
「わたしはここにいる」と言われる。軛を負わすこと、指をさすこと/
呪いの言葉をはくことを/あなたの中から取り去るなら
58:10 飢えている人に心を配り/苦しめられている人の願いを満たすなら/
あなたの光は、闇の中に輝き出で/あなたを包む闇は、真昼のようになる。