安息日を契約として守る宗教が世界の半数以上を占めています。
驚いたのはロシアです。かつてロシア正教会はソビエト連邦時代は大弾圧され、
神父はシベリア抑留だれて、共産主義に覆われた冷戦時代を潜り抜けて、
今、ロシアの人たちは、75%がロシア正教会の礼拝に参加しているのです。
またブラジルでも75%の国民が礼拝に参加します。
そして世俗化したとはいえアメリカでも50%は礼拝に参加しているのです。
アメリカの調査で牧師、神父、信徒で毎週、礼拝を守っている人は、
そうでない人より健康で長寿という調査結果があります。
アメリカの雑誌「TIME」で病気と信仰のレポート特集で報告されていますが、
礼拝に参加して、神に定期的に祈りを捧げる人、聖書を読む人、
そして教会奉仕をする人は、免疫力がアップするということなのです。
また血圧を測定しても、極めて安定化しており、病気になっても痛みが少ないそうです。
またそこでは血中のインターロイキン6という物質が注目されていました。
これはストレスを感じた時に白血球により放出され、様々な血液反応を誘発し、
増えすぎると健康に問題が生じ、祈りを捧げる方は低いそうです。
高齢者がとにかく元気に活躍している光景を書いておられます。
ユダヤ教のシナゴーグでは高齢者だと言って、特別扱いは一切、ありません。
役割も仕事も割り振られ、宗教儀式はかなり量が多いようです。
このように儀式に参加するためにやりがいを感じ、ストレスも減るということになります。
そしてシナゴーグの礼拝で精神の平穏が免疫力を高まるために、病気になりません。
またシナゴーグで死ぬと定めていますので、
寝たきりとか痴呆症にならないように食事も粗食、断食を繰り返しています。
しかし、日本人は特定の宗教をもたないので、毎日、お祈りすることは一切、ありません。
自分自身と向き合い、心の平安を得るところもありません。
ゆえに心のよりどころ、平安がありません。
病気を回避する根拠ある宗教がありません。
心の健康を維持するための祈りを重視するユダヤ教とは大違いです。
日本人もお寺で死んでもいいから奉仕をするとかそのようなことがあればいいですが、
せいぜい高齢者の元気な方は山登りグループとか海外旅行とかになっていますので、
神の前に出るということは一切ないので、当然、そのグループで旅行に行けば、
グルメとお酒がついてまわります。
また同年代の仲間だけなのであらゆる年代が集まる
シナゴーグや教会の礼拝や奉仕とは格段の差が出ます。
日本のキリスト教会でも80.90歳台の方が元気に礼拝に毎週参加され、
日曜学校の奉仕までされている姿を見ましたが、
背筋もシャンとして生き生きして奉仕しておられ、
そのようなコミュニティが日本に最も必要ではないかと思っています。