3・発色剤の亜硝酸ナトリウム
「戦後、私たちの生活は多くの食品添加物を生み出してきました。
が、今後人体に与える影響は、いくら厚労省が安全と認めていても、まだ誰にも分かっていません」
ではその添加物の中でも、とくに危険なものは何か。
まずは食品の黒ずみを防ぎ、ピンク色に保つために使われる発色剤の亜硝酸ナトリウム。
『40代から食べるなら、どっち!?
不安食品見極めガイド』などの著書がある科学ジャーナリストの渡辺雄二氏は、
そのリスクについてこう語る。
「亜硝酸ナトリウムはハム、ソーセージ、明太子、たらこ製品によく含まれています。
これを過剰に摂ると、『大腸がんになる可能性が高まる』と、
WHO(世界保健機関)が公式発表しました。
亜硝酸ナトリウムと豚肉に含まれるアミンが化学反応を起こして
『ニトロソアミン』という発がん性物質に変化するのです。
明太子やたらこなどの魚卵は、特にそのアミンが多く含まれているため注意が必要。
国立がん研究センターは、塩漬けの魚卵を頻繁に食べていると、
胃がんの発生リスクが高まることを発表しています」
4・微糖の缶コーヒーは要注意
同じく加工肉や、はんぺん、かまぼこなどに含まれる保存料のソルビン酸、
安息香酸なども発がん性が報告されている。
「安息香酸ナトリウムは水に溶けやすいので、清涼飲料水によく使用されています。
これらの添加物には、微生物の活動を抑制する働きがあるので腐りにくいのですが、
細胞の塊である人間の体にそんなものを多量に入れていいわけがありません」(前出の小薮氏)
食品の見た目を色鮮やかにするために使われる着色料にも危険が潜んでいる。
「カラメル色素と一言で表示されていますが、これは製法の違いにより、4種類あります。
アンモニウム化合物を加えて作るⅢ、Ⅳには
発がん性の疑いがある4-メチルイミダゾールが含まれています。
簡略名しか記載されていないためどの種類なのか見分けることができませんが、
日本ではⅢ、Ⅳの生産が圧倒的に多いとされています」(前出の垣田氏)
あたかも健康に良いと謳いながら、実は危険な食品添加物を使っている加工食品は多々ある。
「糖質ゼロを謳ったビールやダイエットコーラは砂糖が入ってないので健康に良さそうですが、
一概にそうとも言えません。
なぜなら砂糖の代わりにアスパルテームやスクラロース、アセスルファムKなどの
人工甘味料が入っているものがあるからです。
微糖の缶コーヒーもそうです。スクラロースは有機塩素化合物とも表示され、
猛毒のダイオキシンと同じ仲間であり、免疫力を低下させる恐れがあります。
また、アスパルテームには発がん性の疑いがあり、アセスルファムKは肝臓へのダメージが懸念されます」(前出の渡辺氏)
ちなみに食品表示では、原材料の後に添加物を表示する規則になっているが、
量が多い物から順番に記載されているので、順番をきちんと確認して、
リスクの低い食品を選ぶことが大切だ。
しかし、どれだけ食品表示をつぶさに見ても、完全にリスクを減らせるわけではない。