肥満人口は214%の急増でその元凶が高フルクトース・コーンシロップとして
問題視した研究がアメリカで続々出てきました。
そして2011年に人類史上初めて、
感染症疾患を心臓病、がん、糖尿病など慢性非伝染性疾患が追い抜き、
アメリカで年間350万人が死亡し、先進国だけではなく、
低コスト、加工食品中心の欧米型食生活を導入しているすべての国では、
肥満とそれに付随する病気が急上昇しています。
そして肥満に付随する医療費の増加が問題となっています。
これは先進国だけではなく、発展途上国や低所得者層でも肥満が問題となっています。
それは安くて瞬時に満足できる食品こそが、脂質と糖分が高いこと。
また先進国のホームレスも肥満が多いといいます。
高フルクトース・コーンシロップを大量生産するアメリカは
世界中に輸出していますが、ECは使用していない国が多いようです。
そして残念ながら高フルクトース・コーンシロップの消費が最も多い国はもちろん
アメリカですが、日本もかなり多いのです。
日本では平均年間摂取量が6.19kgもありますが、
実はアメリカのような肥満防止運動として、高フルクトース・コーンシロップに
問題意識が全くないと大西医師は警告をしています。
アメリカでは高フルクトース・コーンシロップによる肥満問題に対して、
ミシェル・オバマさんが大統領の妻の時代から全米規模の肥満撲滅運動を開始し、
オバマ・ミシェルプレートも出すなど積極的な運動を展開されました。
アメリカでは子どもの時から肥満が深刻化していました。
子どもの頃に肥満だと大人になっても減量は難しく、
生活習慣病が子どもの頃に発症します。
そこでオバマ・ミシェル夫人は、学校給食に野菜、果物、全粒粉を採用し、
高フルクトース・コーンシロップを使用する清涼飲料水や
栄養価の低い食品を学校から排除するように呼び掛けたのです。
しかし、この結果、皮肉なことにカロリーゼロをうたう人工甘味料が増加し、
またもあらたな肥満問題が出てきています。
日本はBMIで30以上の肥満は約3%、25以上は22.4%と
アメリカに比べればかなり少ないのですが、
日本人はインスリンの分泌が少なく、
肥満をともなわない糖尿病患者が増加しているのです。
アメリカの大学の調査によれば、アジアの肥満率は他の人種より少ないが、
アメリカで生まれたアジア人の肥満率は、
外国生まれのアジア人より4倍の肥満率だと指摘しています。
つまり肥満は遺伝子ではなく、環境であり、人工甘味料を始め、
日常に食べるものをもっと敏感になり、
よく調べて勉強しないと死に至る道を早めることになるのです。