今、世界は新型コロナウイルスで大パニックとなっています。
しかし、まだ恐ろしい病気がすでに日本に上陸し、
発病を待っているとすれば更に別の恐怖が日本を覆うでしょう。
それが狂牛病です。
21世紀に入った2000年末、この狂牛病ショックで
EU15カ国の牛肉消費量は3ヶ月で25%落ち込み、
スペイン40%、ドイツ50%と軒並み減少していますが、
当時の日本はEU以上に汚染されているにもかかわらず全く国民は知らされず、
この狂牛病の結果が出るのは10年~20年後と指摘されていたのですが、
それからちょうど20年目なのです。
これまでの食肉として飼われていた牛は、牧草を食べていました。
そして牧草で育てられた牛肉は、
実にたんぱく質も豊富であるために栄養価の高いものでしたが、
現在、牛のエサは、トウモロコシが大半です。
すると牛肉は脂肪分が多くなり、ひき肉は肉の形をした脂肪そのもので、
血液の酸性度が高くなり、病気にかかりやすくなり、
そのために大量の抗生物質がエサに混ぜ合わせます。
しかもその大半を占めるトウモロコシは遺伝子組み換え作物で、
殺虫遺伝子組み込みトウモロコシの作付けが大半を占めています。
この開発した会社がアメリカの多国籍バイオ化学メーカー・モンサントです。
この技術で莫大な利益を得、農業企業も収穫が増加し、
大幅なコスト削減となっているので大量のトウモロコシ栽培となっています。
その余剰分はコーンシロップ(異性化糖・果糖ブドウ糖液)として、
あらゆるお菓子、飲料に使用されています。
アメリカではこの規制がなされていますが、
日本では一切なく、牛肉も含め何ら規制すらなく、飽食の祭りの日々なのです。
今から20年前に世界を震撼させた狂牛病は
もう日本人の中に完全に忘れ去られています。
まず百科事典マイペディアの説明を紹介します。
・・・正式にはウシ海綿状脳症(BSE)。ウシが脳障害をおこす病気で,プリオンという特殊な感染性タンパク質が体内に入り感染する伝染病。1986年に英国で初めて確認された。この狂牛病のウシを人間が食べて,ヒトのプリオン病であるクロイツフェルト=ヤコブ病(CJD)が発生したのではないかとの疑いで問題となった。CJDの症状は,脳などの神経障害,認知症(痴呆),運動障害,けいれん,麻痺などで,発症後通常1〜60ヵ月で死亡し,現在のところ有効な治療法はない。1996年3月,英国保健相が人間への感染の可能性を認め,英国政府が牛肉の一時販売禁止を決めたことからEUも英国産牛肉の全面禁輸を決定。消費者の牛肉離れが各国で広まり,食肉業に深刻な打撃を与えた。日本では1996年から輸入牛肉の原産国表示を義務づけ,生体牛,加工品などについても輸入禁止措置を継続していたが,2001年9月に日本国内では初めて,千葉県で狂牛病と判断されたウシが発生(2006年5月までに27例発生)。政府は2001年10月から食肉処理されるすべての牛についてBSE検査をする全頭検査を実施。感染源と疑われる肉骨粉(家畜の骨や内臓などを原料とする飼料)の輸入・流通・使用を全面禁止した。2003年12月米国でもBSE感染牛が確認され,政府は直ちに同国産牛肉の輸入を停止した。米国は2005年6月に感染牛の2例目を発表。内閣府の食品安全委員会は2005年12月,全頭検査の対象から生後20ヵ月以下の牛を除外する新規準を容認する答申を出し,それをふまえて日本政府は同月,月齢20ヵ月以下に限定して禁輸措置を解除した。しかし2006年1月に輸入された米国産牛肉に危険部位混入が確認されたため,再び直ちに輸入手続を停止した。日米両国の協議の結果,2006年7月禁輸措置を解除。・・・