副腎疲労症候群は、まだ不明なところが多く、
医者にかかってもすぐに診断が下らないことがあるというのです。
というのも抗ストレスホルモン「コルチゾール」は、
血中に含まれるため、血液検査でも
「多い」「少ない」が分かることになっているといえます。
本当は異常があっても、検査結果で「正常値」と出てきてしまうことがあるからです。
コルチゾールをより厳格に測定するには、唾液を調べる必要があります。
しかし、副腎疲労症候群の治療で、唾液検査を行うことは、
まだ医療保険の適用を受けていないのです。
低血圧も頻繁に発生するのです。
それは、副腎は、血圧を上げるホルモン「アルドステロン」も出しているからです。
健康な人でも、急に立ち上がるとめまいがすることがあります。
これはリラックスした状態から急に動作を始めたため、血圧が低下したためです。
しかし大抵は数秒から数十秒でめまいはなくなります。
これは、副腎から「アルドステロン」が出て、
低下した血圧を正常値にまで高めてくれるからです。
副腎疲労症候群の治療とチェックリスト
副腎疲労症候群の治療は、食事療法、栄養療法、ストレス軽減、薬物ホルモンの投与がある。治療期間は2~6カ月といわれている。
最後に、副腎疲労症候群のチェックリストを紹介する。
□うつ病と診断された
□毎日の生活がつらい
□朝、目覚めているのに起き上がれない
□疲れやすい
□立ちくらみ、めまいが頻発する
□最近、花粉症になった
□楽しくない
□最近、些細なことで怒るようになった
□物忘れが多くなった
□仕事で注意されることが増えた
多くのチェックが付けば、副腎疲労症候群の可能性が高まるのだが、「チェックが○個以上付いたら確定」というものではない。うつ病の治療を開始したが改善しない場合、医師にこのチェック表の結果を見せ、「副腎疲労症候群の疑いはないでしょうか」と相談するとよいだろう。