この運動はイギリス中を席巻し、1957年には雑誌『Do it yourself』が刊行され、
やがてその運動がヨーロッパ全土へ拡大し、
そしてアメリカ合衆国へと広がっていっきました。
本土に戦災をほとんど受けなかったアメリカにおいて、
D.I.Y.は「復興」から「週末レジャーや余暇の一つ」として楽しむ
という概念へと変化していきます。
そして健康的に週末を過ごす趣味へと変化していきます。
そのアメリカでは、
DIYを行う上で必要になる資材や工具を専門に取り扱う小売業態ホームセンターが
全米各地に造られたのです。
アメリカでは、世界最大規模のDIY祭典「メーカーフェア」(en:Maker Faire)が
毎年、開催され、個人愛好者だけでなく
様々な業種の企業も参加しているかなり大きな規模のコンベンションです。
私もファイナンシャルプランニングの全米コンベンションに何度も行きましたが、
DIY祭典「メーカーフェア」は数倍の規模のようです。
では日本はどうなのかといいますと英国ではなく、
アメリカで発達した「週末レジャーや余暇の一つ」として
1970年にホームセンターが採用して、
以後、全国のホームセンターではDIYコーナーが設けられていますが、
今回、もう一度、英国の
「第二次大戦後のロンドンで、廃墟に立った元軍人たちが
「何でも自分でやろう」を合い言葉に、
町の再建に取り組んだのが始まりとされる」と
書かれているところに立ち返っていく必要があります。
なぜならばDIY精神は、
1・まず国家復興のために「何でも自分でやろう」の国民が一致した合い言葉である
2・国や町、また個人、団体の再建に取り組むこと
3・リバイバルの(霊的復興)精神である
4・すべてを自分自身でやることにより、充実感・達成感を得ることができる
5・専門業者任せにせず、自分でやり、その精神を周囲の人々に伝える
6・その結果、新たな活動が生まれる
7・専門の業者に依頼すると費用が高額になることを比較的安価に行える
8・専門の業者に依頼するよりも自分だけのものを生み出すことができる
9・政府や政治などに影響されず、草の根運動を行う
10・新しいコミュニティ形成をする運動である
11・文化、歴史をつくる活動である
12・ミニコミ誌など新たな情報を発信する