ミネラルウォーター類の主な原水は7種類です。
ミネラルウォーターとなる水が取れるのは、地下水だけではありません。
「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」によると、
ミネラルウォーター類の源水となる水は7種類示されています。
(1)浅井戸水
浅井戸からポンプなどで引き上げた地下水です。
浅井戸とは、大体地下20メートル地点までに存在する、
岩盤のような水を通さない、
または通しにくい層までの長さに掘られた井戸のことを指します。
水を通さない層(第一不透水層)の上は
軟らかい地層で大きな圧力がかからないので、
不圧地下水または自由地下水とも呼ばれています。
(2)深井戸水
深井戸は通常30メートルより深く掘ってある井戸で、浅い不透水層(第一不透水層)と、
それより深いところにある不透水層に挟まれた地下水を汲み上げます。
上下の不透水層から圧力を受けるため被圧地下水とも呼ばれ、
温度や水質が安定しています。
(3)湧水
「ゆうすい」と読み、自然に地上に湧き出てきた水のことです。
人工的に掘削を行った場合でも、ポンプなどで引き上げることなく
自然に湧き出てきた場合は湧水と呼ばれます。
(4)鉱泉水
湧水のうち、ミネラル成分や炭酸ガスが溶け込んでおり、
かつ水温が25℃未満の水のことです。
(5)温泉水
湧水のうち、ミネラル成分や炭酸ガスが溶け込んでおり、
かつ水温が25℃以上の水のことです。
(6)伏流水
河川の流水が地面の下へ浸透して流れることでできる、
極めて浅い地下水のことです。
地中で自然にろ過が行われるため、水質が良く安定しているといわれています。
(7)鉱水
ポンプなどで取水した地下水のうち、
溶け込んでいる鉱物質などによって特徴付けられるものです。