最近の食事は栄養が偏り、ある意味では栄養失調だといわれます。
その典型的な例が、白米です。
江戸前期、つまりマクガバンレポートが世界一理想的な食事は、
元禄以前の日本食だという江戸初期までは玄米でしたが、
白米が江戸を中心に普及した結果、ビタミンB1不足の脚気が大流行し、
これを江戸病と呼ばれていました。
ビタミンB1は糖質を分解する過程で必須となるものです。
大量の糖質をとれば不足するのですが、
ビタミンB1は玄米にたくさん含まれているもので重要な栄養源です。
ですから自然の食べ物は整合性があるのですが、
これを白米に加工した段階で捨てています。
これは精白をする砂糖、小麦も同じ問題を持っています。
ビタミンやミネラルは、体内の無数の代謝に関わっており、
常に消費されていますので不足しがちなものです。
そこに精白されたものを食べれば、
一層、ビタミンやミネラルは不足となります。
そこにビタミンやミネラルの宝庫であったはずの野菜、果物も
食べやすさなどを求めて品質改良を重ねたり、農薬等で土壌汚染し、
ビタミンやミネラルが激減しているといわれています。
そして地産地消どころかスーパーの発達で遠くまで運搬されていきますので
更に栄養素が失われていきます。
外食は大半が白米であり、野菜も少ないので、食物繊維が不足して、
腸内環境が非常に悪くなります。
このような状態を「現代型栄養失調」と呼ばれています。
どのような症状が出るのか。
□不定愁訴(めまい、立ちくらみ、頭痛、だるさ。不眠、落ち込み等)
□冷え性 ⇒ 肥満
□糖尿病 ⇒ 認知症
□免疫力低下 ⇒ がん
また「現代型栄養失調」で
1・高血圧 ⇒ 血圧の数値管理
2・心臓疾患 ⇒ コレステロール値の管理
3・糖尿病 ⇒ 血糖値の管理
の3大疾患はこのような値を超えないようにクスリの服用を命ぜられます。
しかし、それだけでいいのでしょうか。
今やこのような対処療法が間違いであるといわれているのです。
まず上記の1の高血圧です。
まずその第一の間違いは血圧です。
いまや、日本人の“国民病”といえる高血圧。
生活習慣病の中でも最も患者数が多い病気で、その数は約4,300万人ともいわれています。
30歳以上の日本人男性の60%、女性の45%ともいわれる高血圧は年齢とともに増加し、
社会の高齢化、食生活の欧米化などによって、
今後さらに増加すると予想されています。
血圧とは、心臓から送り出される血液が全身へと流れていく際、
動脈の内側にかかる圧力のことです。
血圧は心臓に近い血管ほど高く、手足などの末梢血管にいくほど低くなります。
血圧測定を行うときは、上腕部の血圧を測定します。