亜鉛とは・・・
食物から摂取した亜鉛は、十二指腸や空腸から吸収され、アルブミンと結合し、
門脈を経由して肝臓に運ばれます。その吸収量は摂取量の 30%ほどとされますが、
同時に摂取した銅や鉄の影響で変化します。
亜鉛は補酵素として多くの酵素の働きを活性化し、味蕾の形態維持、
中枢神経系など様々な生理機能に関与しています。
慢性下痢、神経系異常、不妊などが報告されています。
味覚障害は有名ですが、そのほかに褥瘡発生にも関連し、
栄養サポートには欠かせない微量元素です。
欠乏症の原因としては肝不全、血液疾患、腎不全、胃切除後、Crohn 病、
短腸症候群、糖尿病、橋本病などが知られていますが、
医原性のものとして長期の静脈栄養や経腸栄養には注意が必要です。
健康な体を保つために欠かせない「亜鉛」。 亜鉛はミネラルの一種で、
2,000種類以上ある酵素のうち、約300種類の酵素の合成に欠かせない重要な栄養素です。
免疫力活性化、アルコール分解、育毛などに働きます。
亜鉛の効果・効能
・味覚を正常に保つ
舌にある「味蕾(みらい)」という受容器官で私たちは味を感じとります。
・抗酸化作用
亜鉛はビタミンAのもつ抗酸化作用の活性を促し、過酸化脂質の害を防ぎます。
エイジングケア・生活習慣病予防に効果が期待できます。
・免疫力の向上
体内に亜鉛が十分にあると風邪や感染症にかかりにくくなります。
また、粘膜を保護するビタミンAを体の中にとどめる効果があり、
のどの痛みや鼻水・鼻づまりなどの症状を緩和してくれます。
・成長・発育
タンパク質と合わせて亜鉛を摂取することで、全身の新陳代謝が活性化されます。
・髪や肌・爪の健康維持に
タンパク質の代謝を促し、皮膚や髪・爪のトラブルを改善します。
新陳代謝が速まるため美肌・美髪効果につながります。
・生殖機能の改善
精子の形成には必ず必要とされ、生殖機能の改善に役立ちます。
ED改善にも効果的。
・うつ状態の緩和
精神安定や脳の機能を高め、うつ状態の緩和に効果があると考えられています。
・感覚器の正常化
耳や眼、鼻の機能を正常に保つ作用があります。