ネオテーム、スクラロース、アセスルファムKなどの人工甘味料は
「カロリーゼロだからダイエットに良い」とメーカーは謳っています。
果たしてそうでしょうか?
一般消費者はそのキャッチコピーに踊らされ、
「カロリーゼロだから、たくさん摂っても太らない」と安心して、
ついつい食べ過ぎ・飲み過ぎてしまいます。
結果は「言わずもがな」です。それ以外にも、ホルモンに作用する、
味覚を鈍化させる、依存性がある、腸内細菌への影響、うつ病のリスク上昇、
腎機能低下、脳卒中・心筋梗塞のリスク上昇など様々な悪影響があります。
世界で最初の人工甘味料です。ドイツの化学者コンスタンチン・フェイルベルグ(Constantin Fahlberg)が
米国ジョンズ・ホプキンス大学で、
コール・タールからの抽出された
オルトトルエンスルホン酸の酸化の実験中にできた物質が手に付いたのに
気が付かず食事をしたところ、異常に甘かったことから発見しました。
その後しばらくしてドイツで商用化され、20世紀になると米国に伝わり、
第一次世界大戦と第二次世界大戦で砂糖が不足すると急速に普及しました。
1960~1970年代にはラットへのダイエットへの有効性が認識され、
広く使われるようになりました。
米国では「Sweet’N Low」などのブランド名で市販され、
レストランではピンクの袋に入って置かれていることが多いそうです。
サッカリンは砂糖(蔗糖)の350倍(200~700倍)の甘味と、
痺れるような刺激の後味を持っています。高濃度では苦味を感じるため、
糖類系の甘味料に混合されて使用されることが多いようです。
カロリーがない(ゼロカロリー)ため減量用の甘味量として注目され、
炭酸入りのゼロカロリーダイエット飲料(ダイエットコーラなど)として
多くの飲食物に使用されています。
「糖質は健康のために控えるべきだ」という話を聞いて、
「これからはコーラやビールは、カロリーゼロと表示のあるものを選ぼう」と思った人、
それは文字通り“甘い”考えだ。砂糖の代わりに使われる人工甘味料は、もっと怖いということが分かってきたのです。
昨今の健康志向を反映し、最近はビールやゼリーなどにも
「カロリーゼロ」と表示される商品が増えてきました。
でも、もしそこに使われる人工甘味料が、肥満や糖尿病、
はたまた鬱(うつ)病の原因になるとしたら…。
食事や遺伝子と病気に関する基礎研究を進めている大西睦子さんは、
引き起こしたりするといった研究報告が、世界中で後を絶たないのが現状です」
と言います。
サッカリン、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテームの5種類。
すべて、異なる化学合成で作られ、ダイエット飲料をはじめ、
ガム、アイスクリーム、ヨーグルトなどに幅広く使われています。