酵素栄養学の国内第一人者である鶴見隆史医師は、
朝ご飯をしっかり食べていますか?
朝起きたばかりで食欲もないまま、
「健康にいいから」とご飯に味噌汁、焼き魚に漬物、
それとも「パンが好きだから」と、
食パンにコーヒーに目玉焼きにサラダなどを食べている人も
多いのではないかと思います。
健康について関心の高い人は、
「朝食は1日の活力源でもあるからしっかり食べないと」と、
野菜も炭水化物もタンパク質もしっかり摂って、
バランスのいい食生活を送ることを大事にしているかもしれません。
しかし、その朝食こそが健康を害するものであると聞いたら、
あなたはどう思うでしょうか。
バランスがいいかどうかは関係なく、朝食をとること自体が病気の原因になるのです。
医師でさえ「朝ごはんをしっかり食べましょう」と言っているのですから、
多くの人がそれを信じて、実行していることは、医師にも責任の一端があります。
だからこそ、医師としての立場で責任を持って
「朝ごはんを食べるのをやめなさい」という提案をしたいと思っています。
朝食をしっかり食べる事が健康に繋がると信じている人は
たくさんいるかと思います。
「朝食をしっかり食べないと、脳が働かず仕事や、勉強がはかどらない。」、
「朝・昼・晩の3食しっかり食べないと太る」、
「朝食を食べないと便が出ない」と言う方もいると思います。
しかし、ここに大きな問題がありました。 便利な世の中になりましたが、
人間には生まれながらに刻まれた、生理的リズムがあります。
朝起きて、昼に活動して、夜は寝ると言うサイクルです。
夜遅くまで起きていて体調が悪くなったり、
夜中に食事して次の日調子が悪いという事を経験した人も多いのではないでしょうか。
人間には腸内リズムがあり
1日24時間を、排泄・消化・吸収の3つに分けるサイクルがあります。
まず、朝4時~12時までは
排泄の時間で、
体内に溜まっている疲労物質や毒素、老廃物等の不要な物を排泄する時間になります。
寝汗や、目が覚めてからすぐにトイレに行きたくなるのも、
排泄のリズムに沿っておこる生理現象です。
正午~20時までは、栄養補給と消化の時間となり、20時~翌日の4時までが、
吸収の時間となります。
正午から20時までの間に食べた食事を消化し、
20時~4時までに消化した食材を吸収します。
腸内リズムの時間帯で言うと、朝食の時間は栄養補給をするサイクルではないので、
胃や腸などの消化器官は寝ている状態です。そのため消化不良をおこしてしまいます。
さらに言うと、夜遅くに食べると太るというのは、
20時~4時は吸収時間だからです。