今年の新型コロナウイルスの経過を簡単に想起してみましょう。
1月14日・・WHO 新型コロナウイルスを確認
2月3日・・乗客の感染が確認されたクルーズ船 横浜港に入港
2月27日・・安倍首相 全国すべての小中高校に臨時休校要請の考え公表
3月9日・・専門家会議「3条件重なり避けて」と呼びかけ(三密)
3月29日・・志村けんさん死去 新型コロナウイルスによる肺炎で
4月16日・・「緊急事態宣言」全国に拡大 13都道府県は「特定警戒都道府県」に
5月4日・・政府「緊急事態宣言」5月31日まで延長
7月27日・・WHO「パンデミックは加速し続けている」
10月12日・・ヨーロッパで感染急拡大
11月7日・・北海道 警戒ステージ「3」に ススキノで営業時間短縮など要請
11月18日・・国内感染者数が過去最多の2201人に。
東京も過去最多の493人で感染状況を最高レベルに引き上げへ。日本医師会の中川会長 「Go Toトラベル」と感染「間違いなく十分に関与」
以上が少なくとも11/18までの経過です。
このパンデミックで日本が打撃を受けたのは、
インバウンドの崩壊と経済のメトロダウン、
東京オリンピックの延期で日経平均株価が世界の株暴落と同時に大幅下落し、
とくにホテル、旅館、航空業界、バス、鉄道、小売業界など相当な影響を与え、
失業者が増大しています。
そして世界ではコロナの死者が多く、日本は少ないのですが、
コロナ自殺が急増しているのです。
11/21のハーバード・ビジネス・オンラインで、
「コロナの死者よりも多い自殺者数に海外メディアが驚愕。
次のような記事を記載しています。
はるかに多くの日本人が自殺によって亡くなっている。
これはパンデミックの経済、社会的影響が絡んでいると思われる。
全国の死者が2000人以下と、日本はコロナの流行に対して
他国よりうまく対応した一方、警察庁の仮統計によれば10月だけで
自殺者数は2153にも昇っている。
これで上昇するのは4か月連続だ。現在日本では、
今年に自ら命を奪った人の数は1万7000人以上にも昇る。
10月の自殺者数は例年より600人多く、
女性の自殺は全体の約3割と80%以上上昇している」
特に注目したいのは、女性や子どもの自殺が増えているという点だ。
「主に育児を担ってきた女性は、
パンデミックによる失業や不安の矢面に立たされている。
また、彼女たちはよりDV被害の危険性に晒されており、
相談所によれば世界各国と同じく日本でも状況は悪化している。
全体から見ると子どもの自殺はもっと少ないが、こちらも上昇している」
最悪の状況はこれから
日本ではこれまで女性や子どもの社会的地位や権利が
低すぎると議論されてきたが、コロナショックが引き金となり、
まさにその層が被害を受けているのである。
「日本は長きにわたって高い自殺率と奮闘してきた。
それには複雑な理由があるが、7月に方向転換をするまで
今年の自殺者数は下降傾向にあった。
(自殺者数が増えたのは)『みんなで頑張ろう』という
パンデミックの前向きさが欠け、
緩衝材となっていた補助金のインパクトが消えたからかもしれない」