問3 無症状病原体保有者(症状はないが検査が陽性だった者)から感染しますか。
一般的に、肺炎などを起こすウイルス感染症の場合は、
症状が最も強く現れる時期に、
他者へウイルスを感染させる可能性も最も高くなると考えられています。
しかし、新型コロナウイルスでは、症状が明らかになる前から、
感染が広がるおそれがあるとの専門家の指摘や研究結果も示されており、
発症前も含めて、発症前後の時期に最も感染力が高いとの報告がされています。
したがって、人と人との距離をとること(Social distancing: 社会的距離)、
外出の際のマスク着用、咳エチケット、石けんによる手洗い、アルコールによる手指消毒、
換気といった一般的な感染症対策や、十分な睡眠をとる等の健康管理を心がけるとともに、
地域における状況
(緊急事態宣言が出されているかどうかやお住まいの自治体の出している情報を参考にしてください)
も踏まえて、予防に取り組んでください(予防法のQ&Aを参照ください)。
問6 感染者の糞便から感染することがありますか。
これまで通り通常の手洗いや手指消毒用アルコールでの消毒などを行ってください。
新型コロナウイルス感染症の患者、濃厚接触者が使用した使用後のトイレは、
急性の下痢症状などでトイレが汚れた場合には、
次亜塩素酸ナトリウム(市販されている家庭用漂白剤等はこれにあたります、
1,000ppm)、またはアルコール(70%)による清拭をすることを推奨します。
問8 食品を介して新型コロナウイルス感染症に感染することはありますか。
2020年5月1日現在、食品(生で喫食する野菜・果実や鮮魚介類を含む。)を介して
新型コロナウイルス感染症に感染したとされる事例は報告されていません。
なお、食品や食事の配膳等を行う場合は、不特定多数の人と接する可能性があるため、
接触感染に注意する必要があります。
食器についても同様で、清潔な取扱を含め十分お気をつけ下さい。
コロナウイルスは熱(70度以上で一定時間)及びアルコール
(60%以上(※)、市販の手指消毒用アルコールはこれにあたります)
に弱いことがわかっています。
製造、流通、調理、販売、配膳等の各段階で、
食品取扱者の体調管理やこまめな手洗い、
手指消毒用アルコール等による手指の消毒、咳エチケットなど、
通常の食中毒予防のために行っている一般的な衛生管理が実施されていれば
心配する必要はありません。
WHOからの一般的な注意として
「生あるいは加熱不十分な動物の肉・肉製品の消費を避けること、
それらの取り扱い・調理の際には注意すること」とされています。
(※) 60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があり、70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用した消毒も差し支えないです。