聖ベネディクトゥスの断食規則の中に肝臓の温湿布があります。
日本では東条百合子さんがこの手当てを推進されました。
人間の臓器の中でも最も大きい臓器が肝臓です。
体重の約50分の1を占めています。肝臓の主な働きは3つあります。
1つ目は、私たちの体に必要な蛋白の合成・栄養の貯蔵、
2つ目は、有害物質の解毒・分解、それと
3つ目が、食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌です。
私たちが食べたものは胃や腸で吸収されやすい形に変えられた後、肝臓へ送られます。
肝臓でいろいろな成分に加工されると、動脈を通って必要な場所に配られていきます。
例えば、食事などからとった糖質は、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられ、
夜間にエネルギー源として血中に放出されます。
利用されて不要になった老廃物は、
今度は静脈を通って肝臓へ戻され胆汁へ排泄されます。
その老廃物の一部は再び吸収されて肝臓で再利用されます。
このように肝臓は栄養素の生産、リサイクルの中心となっています。
この肝臓が弱らないように肝臓の温湿布は、ファスティング中に有効です。
そしてこの湿布は日本でも民間療法で知られています。
・まず肝臓は腎臓とともに重要な解毒器官です。
・ゆえに断食中で一番、癒され強くなってもらわなければならない臓器です。
・まず、肝臓の温湿布ですが
1・乾いたタオルを体の肝臓の上に置く
2・熱湯で湿らせたタオルをかける
3・その上に乾いたタオルを置く
4・その上に熱い湯たんぽを置く
「 5・そして体に覆いをかけて30分
・注意点は温湿布中、横になること
・断食期間中、毎日する
・一番良い時間は、13時からが良いようです。
それはこの期間は肝臓のエネルギー消費が最も悪いからです。
臓器は一度も休むことなく、様々な器官が働き、
消化から排泄まで24時間、フル活動です。
その働きがあるからこそ、生きていけるのです。
それなのに体のそれぞれの器官の働きを知らないというのは実におかしな話です。
私もファスティングを指導するようになってから
体の組織図などよく見るようになりました。
心臓をはじめ、肺、肝臓、腎臓など
私たちの体の器官の働きをどのように働いているのかです。
その働きを守り、支援していくためには私たちは何をしなければならないのか。
何に気をつけなければならないのか。
私たちは実にくだらないことに時間を浪費しているのに
このような自分自身の器官のことを知ることなどには全く時間を使用していないし、
その器官に休息を与えようとは考えていないのです。
ましてや医学部の学生しかこのような勉強をしないのです。
しかし、ファスティングしてみて、
ましてや体の洗浄機・肝臓を湿布することなど
ファスティングでなければありえないことです。
ファスティングはメスのいらない手術だといわれていますが、
ファスティング期間中に癒しを
こうした湿布などで処置することは極めて重要なことなのです。