私たちはファスティングを開始しますと、何が起こるかですが、
それは自分自身の体の中で、治癒が開始されていくのです。
病んだ細胞を回復させ、健康な細胞を新しく造るのに必要なエネルギーを、
自分の体内に貯蔵している栄養から取ってくれます。
そしてファスティングすることで体は食べ物を消化する役割から解放されています。
実に人間の全エネルギー消費量は、消化で1/3に相当エネルギーを消耗します。
体はこの必要でなくなったエネルギーを使用して、
体の治癒の仕事をしてくれるのです。
この消化エネルギーは、2回の食事でフルマラソンに匹敵するともいわれます。
ですから藤樹の宿方式の超少食ファスティングにしましたら、
そのエネルギーはまさに体の癒しにまわされていくのです。
鶴見医師の書かれた「断食でガンは治る」では
そのことを実例で細かく書いておられます。
しかし、それが分かっていてもできないのを罪といいます。
私のよく知っているファスティング施設の責任者は、
子宮ガンと診断されたのですが、彼女は何とそれを信じることができず、
子宮全摘手術を選択したのです。
そして10年後にガンが再発し、亡くなりました。
日本では有名な断食の指導者です。
しかも、このことをすべて隠蔽し、ファスティングで癒されたと証言していたのです。
まさにトランプマジックです。
私は鶴見医師の「断食でガンは治る」を贈呈し、超少食ファスティングで改善し、
癒されるのでそこに明確に立ってほしいと念願しました。
しかし、玄米菜食はせず、動物性たんぱく質とお酒は止めることはありませんでした。
その結果がこのような結果となったのです。
私は何度も忠告したのですが、その後、がん検診にも行かず、
断食を選択した場合、手当など面倒なファスティングやその手当もせず、
またそのようなことも受けるのは嫌だというわがままを貫き通したのです。
それで振り回された者はたまったものではありませんでした。
私はこのような態度がこの結果を招いたと確信しています。
私たちは誰で自分の経験から知っていることですが、
力や瞬発力、忍耐や思考力は、食事によって左右されるわけではありません。
ただ空腹の方が、頭の回転は速いし、スポーツをする人たちみな、
ファスティングする方が、必ずすばらしい結果が出ることを知っています。
山に登る前にお腹いっぱいに食べる登山家は一人もいないからです。
私たち日本人はファスティングすると
健康に深刻な障害が生まれてしまうという驚くべき誤解と恐れに支配されています。
これも私の身近な方なのですが、看護師をしていた方ですが、
わずか3日間のファスティングに行くだけでしたが、
そのファスティングの施設に行く前に彼女は友達に
「私ね、ファスティングにいくのよ、
もしかしてファスティングしたら死んでしまうかもね」と
笑いながら施設に向かったというのです。
実質的には1泊半しかしなかったファスティングでしたが、
1週間後、心臓麻痺で急死したのです。
その事実は、ファスティングをすれば何らかの障害が出るという
恐怖感を持っていたからです。
ファスティングはそのようなもろ刃の剣のようなものがあります。
ですからファスティング施設を運営する者は相当な配慮をして、
対処の勉強をしなければならないのです。
そして急死した彼女は非常に優秀な看護師で
看護大学で近代医学を収めた病院の師長を経験し、
人間ドックを年2回も受けていた方です。
しかし、残念ながらファスティングの正しい知識は皆無でした。
ファスティングを知らないが故の恐れ、
食べ物を食べないことへの恐れを本質的に持っていたのです。
それが自分の命をさえ奪う、恐れであったことを本人が
全く自覚していなかったのです。