実験では、米を毎日1,000キロカロリー食べて、
体についた脂肪は10日間でわずか90gであった。
また、別々の学生に米中心の食事と脂肪中心の食事 を毎日三食与えたところ、
朝食で脂肪食を食べた学生は昼までには空腹感が強くなり、
昼食は米食の学生より余分に多く食べた。
空腹感が強い飢餓状態になる と、人間は脂肪を保存しようとするので、
余計脂肪が燃焼しなくなる。米食の方は血糖値が上がりやすく、
しかも上がった状態が長続きするので、空腹感を感じ ない。
したがって次の食事も大食いすることがない。
したがって、米を中心とした食事の方が太らないことは確実である。
日本食の食生活は油と脂肪の摂取が大幅に増えた。
脂肪食だと満腹感がないからいくらでも食べられ、しかも運動不足だから、
必然的に太ってしまうのであ る。
米を中心としたバランスの良い食事をきっちり考えて食べさせたら、
これほどダイエットに素晴しい効果を持つものはない。
またメタボリック・シンドロー ムの改善にも有効である。
米を食べても太らない、米は脂肪にならない、
ということを皆さんが消費者にちゃんと説明してあげれば、
国民が健康になり、医療費 も減り、これほど良いことはない。・・・
また「食べ方」の問題については、14年前の朝日新聞にも関連の興味深い記事がありました。
「早食いは肥満のもと」と題し、名古屋大学のグ ループのある調査結果が掲載されていました。
よく言われることは「早食いで太るのは満腹感を感じないうちに食べ過ぎてしまうからだ。
同 じ量を食べても食べる速さが速いと太りやすいという結果が出た。
ただその原因はまだ解明されておらず、
「早食いだと、エネルギーの取り込みを促進 するホルモン、
インスリンが過剰に分泌される可能性などが考えられる」。
グループの豊嶋英明教授は「早食いのくせは若いうちに身についているようだ。
よくかんでゆっくり食べる習慣を、子供のころから身につけてほしい。」 という。
確かに、よくかむことは唾液ともよく混ざり、消化吸収も良くなり、
内臓への負担も小さくなります。
あごも発達しますし、脳の働きを良くすると言われま す。
しかし、既に大人になってしまったわれわれはどうするのか。
「習慣は第二の天性」と言われます。一度身についた習慣はなかなか直しにくい。
この忙しい毎日、いつもゆっくりご飯をかめる時間があるとも限りません。
体を健康に保つには強い意志が必要だ。・・・
このような記事ですが、ようするに糖質ダイエットでお米をまるで敵のようにして、
日本食を抜くのはとんでもない間違いだということだけは
理解していただきたいものです。
もう一つの糖質ダイエットの根本的な間違いは、炭水化物には、
「単純炭水化物」と「複合炭水化物」があり、
前者は精製された白米、白パンなのです。
しかし、玄米は後者ですから太ることはありません。
また肥満の原因は朝日新聞が書いているようによく噛まないことに原因があります。
藤樹の宿は玄米を48回以上、噛むことを勧めています。
噛む回数と減量は正比例なのです。