前回、「村田英雄の悲劇は肉食過多から」で書きましたように
肉食過剰で糖尿病は更に悪化していったわけですが、
そのメカニズムは赤血球の「連銭形成」
(赤血球が積み上げたコインを倒したように並ぶ現象。 ガンマグロブリンの増加により赤血球表面の電荷が減弱し、互いの反発力が低下したときに起こります。 多発性骨髄種や原発性マクログロブリン血症などの高グロブリン血症などで認められます。)
が起こるのです。体内の血管の95%は毛細血管です。
この末梢血管の総延長は、何と地球を1周する長さです。
この毛細血管による血流を微少循環といいますが、
その直径は5~10ミクロンです。
しかし、赤血球は直径で7~8ミクロン、毛細血管より太いのです。
ではなぜ末梢血管の中を通過できるのか。
それは赤血球が平たい餅のようで柔らかいからです。
自らの体を折り曲げて血管をすり抜けるように流れていきます。
しかし、肉食過多になりますとたんぱく質過剰と脂肪が過剰摂取により、
赤血球が互いにくっついて「連銭形成」するのです。
そうしますと血液はドロドロになり、狭い毛細血管を通れず、詰まってしまいます。
それが糖尿病の血行障害なのです。
肉食など過剰な栄養が赤血球同士をくっつけて、さらに糖尿病を悪化させていきます。
とすればこのような過剰な栄養から
低栄養にシフトすればいいだけということになります。
それが藤樹の宿で提唱しています
「超少食ファスティング」なのです。
これを実行していけば、高血糖などの過剰栄養が排出され、
くっついた赤血球も分かれて、血液サラサラになります。
すると赤血球は全身に栄養や酸素、免疫物質をスムーズに運んでくれますので、
糖尿病は完治していくのです。
また砂糖など糖分を摂りすぎると
血中に砂糖晶(シュガークリスタル・砂糖を原料にしている菓子やアイスクリーム、チョコレートや、砂糖の多い煮物などを食べた後の血液の中に急激に出現する形)が
現れ、血行障害を起こすといわれています。
便秘など腸の汚れで赤血球はゆがんだ形になってしまいます。
いわゆる血行障害です。
糖尿病の最大の原因は高GI食です。
GIとは、GIとは食後血糖値の上昇を示す指標、
グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略です。
食品のGI値について調べてみましょう。
◆穀物・パン・麺類
基本的にGI値の高い食品は炭水化物が中心です。
ご飯やパン、うどんといった麺類など、
誰もが日常的に食べているものは高GI値のものが多くなっています。
【食品名/GI値】
・食パン/95
・精白米/88
・うどん/85
・餅/85
・パスタ/65
・蕎麦/54
・玄米/55
・ライ麦パン/55
低GI値なのがパスタや蕎麦。
また、健康的であるとして販売されている、玄米やライ麦パンなどもGI値は低めとなっています。
◆野菜
野菜の中でジャガイモは糖質を多く含んでいるため、高GI値になっています。
その他、ニンジンやトウモロコシ、カボチャなどはGI値が高めです。
【食品名/GI値】
・ジャガイモ/90
・ニンジン/80
・トウモロコシ/75
・カボチャ/65
・サツマイモ/55
・キャベツ/26
・大根/26
・ブロッコリー/25
・ほうれん草/15
野菜の中では緑色のものが低GI値の食品となっています。
ほうれん草やブロッコリーなどは、ダイエットの代表的な食材でしょう。