遂に藤樹の宿に180kgの超肥満の男性が来会しました。
私もファスティング指導を30年間、携わっていますが、
これまで150kgが最高でした。
なぜそうなったのか、本人にお聞きしましたが、
肥満の怖さが全く分かっていないのにまず驚きでした。
まず肥満の定義です。
「脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数(BMI)25以上のもの」が
肥満と定義づけられています。
BMI(kg/m2) 判定 WHO基準
< 18.5 低体重 Underweight
18.5 ≤ BMI < 25.0 普通体重 Normal range
25.0 ≤ BMI < 30.0 肥満(1度) Pre-obese
30.0 ≤ BMI < 35.0 肥満(2度) Obese class I
35.0 ≤ BMI < 40.0 肥満(3度) Obese class II
40.0 ≤ BMI 肥満(4度) Obese class III
BMI≥35.0を高度肥満と定義する。
「eヘルス」の記事では次のような肥満の記事がありました。
・・・
例:A氏 身長170cm 体重75kg
BMI = 75kg / (1.70m × 1.70m) = 25.95
∴ A氏は「肥満(1度)」と判定
ただし、BMIは身長と体重から単純に計算された値ですので、
これだけでは筋肉質なのか脂肪過多なのか区別できません。
また、BMIは標準でも筋肉や骨と比べて脂肪が多い、
つまり体脂肪率が高い状態(隠れ肥満)が最近の若い女性に多く見られています。
近年、体脂肪率も測定できる体重計が市販されていますが、
機種によって推定方法や判定基準が異なることがあり、
体脂肪率の正確な測定は困難です。一定の誤差があることを理解したうえで、
あくまでも目安のひとつとして、測定値の増減の傾向を把握してみましょう。
また、同じBMIでもどこに脂肪がついているかで健康への危険性は大きく異なってきます。
筋肉の内側の腹腔内に脂肪が多く蓄積する「内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)」の人は、
糖尿病、高血圧、脂質代謝異常などを発症する確率が高くなります。
一方、腰まわりや太ももなど下半身を中心に皮下脂肪が多く溜まっているものの
内臓脂肪は少ない「皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満)」の人は、
こうした症状はあまりみられません。
なお、2008(平成20年)年度から開始された
「特定健診・特定保健指導」の主軸となっている
「メタボリックシンドローム」とは、「内臓脂肪型肥満」の人が
高血糖・高血圧・脂質代謝異常のうち2つ以上を併発している状態を指します。