日本で食品添加物が決められたのはまだ占領下の1948年です。
それまで添加物もなかったし、十分な知識もない中で、
腐らずにとにかく食べればいいという飢餓の時代にアメリカの石油化学会社と
製薬会社が基準を作り、そして日本の製薬会社もその利権に乗ったのです。
その中に上野製薬という会社がAF-2という殺菌防腐剤を作りました。
そして1965年には食品添加物として認可されたのです。
ところがこのAF‐2(2‐(2‐フリル)‐3‐(5‐ニトロ‐2‐フリル)‐アクリル酸アミド)は
1974年に発癌性が実証され,使用禁止になっています。
しかし、日本は安全という太鼓判を押してソーセージ、豆腐に大量に使用されたのです。
日本は高度経済成長とともにスーパー、コンビニが全国展開していく頃で、
この添加物は大量生産で全国に腐らずに配送するのは最適の添加物でした。
食品は長持ちして、遠距離輸送に耐えるのでコストは安くて済むので
便利なAF-2だったのです。
街の豆腐屋さんはこれは便利なクスリだ。
仕事も楽になったと大喜びでしたが、そのうちに
皮膚炎、変な咳、甲状腺異常などに悩まされるのです。
医者にかかっても原因不明。AF-2を止めたらすぐ治ったのですから、
明らかに害毒でしたが、さらに国立遺伝科学研究所が突然変異、
ガンを引き起こすと発表し、使用禁止運動が起こったのですが、
厚労省は無視、開き直りで、消費者連盟の陳情団に向かって、
食品衛生の専門家が太鼓判を押しているし、
食中毒ボツリヌン菌を殺すために必要なのだ。
これほど安全な添加物はない、ご飯にかけてもいいのだ」と言い放ったのです。
その後、10年間も世界の中で日本だけがAF-2を禁止せず、
添加物として魚肉ハム、ソーセージなどにも使用してこの10年間で
AF-2は100万トン、全国民1人当たり平均1gも食べた勘定になります。
大手水産会社が政治的圧力を国会議員にかけ、業者優先です。
そしてようやく禁止された1976年、
アメリカの圧力でオレンジ、レモンなどの柑橘類の防カビ剤を認可しています。
AF-2の毒性が証明されるには、数十年といわれています。
そして食品問題は、法的な処罰が甘く、通知指導程度で刑事責任はなしですから、
やりたい放題なのです。
そしてアメリカの圧力にも簡単に屈して、
日本は世界一の添加物王国に成り下がったのです。
戦後、アメリカはインスタント食品が化学薬品の発達とともに大繁盛します。
その流れは日本にも流れ込み、アメリカのインスタント食品に飛びつきました。
そして日本企業発の化学調味料が誕生します。
「味の素」で、後に「だしの素」になりますが、
高度経済成長の時に誕生したのですが、
どのような食品にも味の素を振りかけて食べたのです。
それは「味の素をふりかけたら頭が良くなる」と宣伝されました。
これは脳神経細胞を破壊するという研究結果が出ています。
つまり頭がよくなるどころか破壊されるのですから話になりません。
このグルタミン酸ソーダは、「神経興奮毒物」と別名、言われています。
それゆえに幼い子供には絶対与えてはならないものです。
もちろん大人でも多大な影響を受けますので、使用すべきではありません。
しかし、味の素は、何とこのような批判を受けて
「ほんだし」として天然を装い、一見、顆粒状でだしの粉末化と錯覚しますが、
だしは僅かしか入っておらず、ほとんどグルタミン酸ソーダなのです。