オープン直後から注目していたにが、ハーブです。
ハーブは主に西欧の修道院で進化してきたもので、その修道院では
1・ファスティングを用いた病気治癒活動
2・ハーブを用いた病気治癒活動
の2本柱なのです。
今も修道院の重要な病気治癒の武器なのです。
中でも中世の修道院では様々なハーブが栽培され、
修道女がハーブを調合して治療を行っていました。
私がドイツを訪問した時、かなり最古の修道院だった跡に行きましたが、
そこには調剤棚に小さくてカラフルな薬壺が所狭しと陳列され、
数百年前のものとは思えない薬局の設備だったのです。
そして信じられない秘薬があったのです。
中世時代の修道士(女)は医学や薬学を修めて、相当、高い知的レベルであり、
修道院の薬局は現代も続いているところが多くあります。
バチカン市国での食事は、キリストの血である赤ワイン、肉体であるパンをはじめ、
アンティパスト(前菜)、プリモ・ピアット(第一の皿)、
セカンド・ピアット(第二の皿)、デザート、コーヒーと
一般的なイタリア料理に加えて野菜、果物がふんだんい使用され、
実にバランスのとれた食事です。
そしてドイツ・ベネディクト修道女
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098~1179)は、
女子修道院長、神秘家、哲学者、医学者・薬草学者・音楽家という
多彩な才能を発揮した修道女ですが、彼女の治療は食事療法が中心で、
脂肪のとり過ぎや消化器の機能を弱める冷たい飲食の制限を述べており、
中医学と同じ内容なのです。
彼女が残した本にはアロエ・オレガノ・柿の葉・パセリ・クレソン・アーモンド
・フェンネル・デイル・ガーリック・シナモン・クミン・クローブなど、
現在でも食品やハーブとして使用されているものが満載されています。
中でも興味深い食品があります。
心臓の痛みによいとされており、
現代の医学においても狭心症発作に
ニトログリセリンと同じくらい効果があることが証明されています。
もうひとつは現在広く利用されているパン小麦の原種にあたるスペルト小麦です。
栄養成分としては、必須アミノ酸・ビタミン類・ミネラル類の宝庫で、
食物繊維も豊富に含まれています。
ヒルデガルトは、今世界が注目する全粒穀類の重要性を、
1000年前から見抜いていたのです。
そしてハーブをフル活用していた記録がたくさんあります。
このような修道院の知恵をいただき、
私は豊田市の時からハーブ栽培とハーブティーに大変、興味があり勉強し、
そして実際、ハーブを栽培してきました。
そして2017年に高島市に移住してから本格的に勉強し、
メディカルハーブの勉強をし、資格も取得しました。
また、毎日、ハーブティーを飲む習慣がつきました。
船瀬俊介さんは、「和食底力」でまず自分は番茶をがぶ飲みということですが、
私はまずハーブティーを飲んでいただきたいと思います。
それは数千年の古代エジプトから
修道院に受け継がれたメディカル・ハーブの伝統、実績があり、
どうせがぶ飲みするなら
最も体に効果のあるものを飲んでいただきたいと願っています。