日本の和食は大豆がベースになっています。
まさに大豆なくして日本食はあり得ないと言えます。
発酵した大豆食品は、醤油、味噌、納豆、もろみ。大豆を粉砕して絞った食品は、
大豆油、きな粉、ずんだ、ゆば。
豆乳にして加工したものは、
豆腐(油揚、厚揚げ、がんもどき、高野豆腐など)世界にない
14種類の大豆関連食を生み出し、いずれもアメリカでは驚異の来食食として、
注目れています。
今後、世界の主食になっていくスーパーフードとなろうとしています。
そして植物の中では唯一肉に匹敵するだけのタンパク質を含有する特徴から、
近年の世界的な健康志向の中で「ミラクルフード」として脚光を浴びているのです。
日本・ドイツでは「畑の(牛)肉」、アメリカ合衆国では
「大地の黄金」とも呼ばれているのです。
そして和食の基礎材料であり、菜食主義や殺生を禁じた宗教
(キリスト教の一部、イスラム教、ヒンズー教)やベジタリアン主義者では、
植物性のタンパク源として利用され、
仏教の精進料理においても重用された事で多くの加工食品が生み出されてきました。
加工食品の技術が上がるにつれて、肉を模した代替食品としても注目されています。
特に肉食が大半の国であったアメリカでは、日本食の要であります、
味噌、醤油、大豆もやしなどが超高級健康食材として
ホールフーズなどで販売されています。
しかし、日本ではその真逆なので日本の将来が心配です。
特に大豆の自給率はわずか5%なのです。
現在、日本国内の大豆消費量は年間約434万トンで
このうち国産大豆は約23万トンですから、
ほとんどの大豆を輸入していることになります。
434万トンのうち約308万トンはサラダ油など精油用の原料に使われ、
残りの約125万トンが豆腐、味噌、醤油などの食品用に使用されています。
輸入先はアメリカ232万トン(72%)、
ブラジル56万トン(17%)、カナダ33万トン(10%)、中国3万トン(1%)
となっています。
大豆の作付けは明治初期から大正末期にかけては40万ha台の水準を保ってきましたが、
その後中国東北部からの大豆の輸入に伴い減少し、
戦後の増産運動により30年代初期までは再び40万ha台に復活しましたが、
昭和31年以降の外貨枠拡大による
アメリカ大豆の輸入増及び昭和36年の輸入自由化により減少し、
少しその後転作対策用の主要作物として復活しましたが、
転作面積の増減に伴って面積が減り続けています。
つまり日本食の根幹である大豆もアメリカの食民地と成り果てたのは
非常に残念なことです。
さて、大豆の効能はたくさんあります。
1・大豆たんぱく質
動脈硬化の予防、血圧降下に
2・大豆イソフラボン
3・食物繊維
便秘解消、抗がん、糖尿病の予防に
4・大豆サポニン
抗がん、アンチエイジング(老化防止)、肥満予防
6・大豆オリゴ糖
便秘解消、風邪の予防、美肌効果に
また、大豆ミートは世界中で大きく成長しています。
大豆ミートの説明(知恵蔵)
・・・大豆を原料とした植物性の人工肉。調理の際には水戻しした後、肉と同じように焼いたり揚げたりすることができる。肉に近い味や食感でありながら、高タンパクで低カロリーであることから、健康志向の強い消費者から支持されている。1970年代のはじめに完全菜食主義者向けの食品として登場したが、味や食感は本物の肉に劣り、購入層も限定されていた。2010年以降、加工技術の進化で品質が大幅に改善されたことから、アメリカを中心に広まっていった。日本でも新たなブームが起きつつあり、大豆ミートを使ったメニューや食品を開発する企業が増えている。・・・
ちなみに藤樹の宿でも大豆ミートを多様に使っています。