フィチン酸は、イノシトールにリン酸が結合することによってできる、
リン酸化合物の一種でビタミンBの仲間なのです。
米ぬか、とうもろこしなどから水または酸性水溶液で抽出して得られます。
淡黄~淡褐色のシロップ状の液体で、酸味があり熱や酸に弱い性質があります。
米ぬかや小麦などの穀類、豆類などに多く含まれています。
穀類など植物の種子ではふすまと呼ばれる外被に多く含まれていますが、
通常の精米やふすまを取り除く処理によって
フィチン酸の多くの部分が失われてしまいます。
また、ミネラルと強く結合し、複合体を形成する性質があります。
特に、銅、亜鉛、コバルト、マンガン、鉄、カルシウムに結合しやすい
といわれています。
フィチン酸は食材に含まれるだけでなく、
人間の細胞を含め、あらゆる動物の細胞内にも存在しています。
人間では心筋や脳、骨格筋などに多く含まれており、
細胞機能を制御する役割を担っています。
フィチン酸は近年研究が進み注目が集まっている成分です。
もともとフィチン酸は1958年に人間の腎結石の予防や
治療のために臨床で用いられていました。
フィチン酸はエネルギーの原料であるリンの供給源であることが知られています。
リンはあらゆる細胞でエネルギー源となるATPの構成成分となる栄養素です。
フィチン酸はそのリンの主な蓄臓形態であり、
重要なリンの供給源という役割を持っています。
人間が体内でエネルギーをつくるときに副産物として
活性酸素[※2]が発生します。
フィチン酸は、活性酸素の生成を抑えるという特徴を持っています。
細胞分裂はすべての生物が成長し、子孫を残す上で基本となるもので、
生物は常に細胞分裂を続けています。
コントロールの効かない細胞分裂は様々な病気の先駆けとなってしまいます。
フィチン酸はDNA合成を調整し、細胞分裂を調整していると考えられています。
フィチン酸の効果
1・血栓症を予防する効果
2・高カルシウム尿症を予防する効果
3・貧血を予防する効果
4・生活習慣病による血液不調を改善する効果
ただフィチン酸はミネラルを吸収しますので玄米を水に
浸すだけで効果がアップします。
細胞分裂はすべての生物が成長し、子孫を残す上で基本となるもので、
生物は常に細胞分裂を続けています。
コントロールの効かない細胞分裂は様々な病気の先駆けとなってしまいます。
フィチン酸はDNA合成を調整し、細胞分裂を調整していると考えられています。