発芽玄米はまず17時間以上、玄米を浸すことは鉄則です。
小豆、大豆は12時間ですし、ゴマ、ピーナツなどは4時間で発芽します。
そして酵素阻害剤は消えていきます。
昨日、あるサイトから発芽玄米の特色を紹介しましたが、
このサイトでは紹介されていなかったのが、「フェルラ酸」です。
フェルラ酸とジヒドロフェルラ酸は、
細胞壁のリグノセルロース中でリグニンと多糖を繋ぎ合わせる役割を担っています。
米、小麦、ライ麦、大麦やコーヒー、リンゴ、アーティチョーク、
ピーナッツ、オレンジ、パイナップルなどの種子の中にも見られます。
濃アルカリを用いて小麦や大豆のふすまから抽出されます。
フェルラ酸は、他のフェノール類のように抗酸化作用を持ち、
活性酸素などのラジカルと反応します。
活性酸素種とラジカルはDNAの損傷や癌の原因となり、細胞の老化を促します。
動物実験では、フェルラ酸は乳癌や肝臓癌に対して抗腫瘍活性を示し、
かなり効果があることが証明されています。
また癌細胞にアポトーシスを起こさせる働きを持つことも指摘されています。
さらにベンゾピレンなどによる発癌を予防する効果も持っています。
またアスコルビン酸、ビタミンEと共存すると酸化ストレスを減らし、
チアミン二量体を形成して皮膚を守る働きもします。
そして何よりも体のゴミである活性酸素を除去してくれるのです。
とくにアミノ酸と結合して力を増し、それは抗酸化物質となります。
そして血液をサラサラにしてくれます。
したがって
1・玄米をこれまでのような圧力鍋で炊く・・・糖化 → 血液ドロドロ
2・玄米を発芽して炊く・・・・・・・・・・・フェルラ酸の増加 → 血液サラサラ
ということになります。
血液サラサラは健康の柱です。
【活性酸素とは】
活性酸素は、呼吸によって体内にとりこまれた酸素がエネルギーを作りだす過程や、
血液中の白血球などによって生みだされる物質で、
特徴は強力な酸化力(サビつき)です。
ただ、体内に細菌やウイルスが侵入してくると、
酸化作用(サビつき攻撃)で殺菌・分解してくれるという
生命維持に欠かせない役割もありますが、活性酸素は必要以上に発生してしまうと、
脳や体の細胞にまでダメージを与えてしまう厄介な性質ももっているのです。
もともと体には、活性酸素の働きを弱めたり無毒化したりする機能が備わっています。
しかし激しい運動や精神的なストレスなどで大量のエネルギーが必要になると、
処理できる以上の活性酸素が発生して体中の細胞をつぎつぎにサビつかせてしまうのです。
このような活性酸素によって細胞の機能が一時的に低下した状態が、
いわゆる「疲労」の正体です。
過剰発生した活性酸素は美容にも悪影響をおよぼします。
肌の細胞がダメージを受けると、肌の新陳代謝(ターンオーバー)の乱れをまねき、
シミやシワ、たるみの発生が促進されます。
また加齢とともに細胞の損傷は回復しにくくなり、
慢性化して体全体の老化へとつながっていきます。