発芽玄米がいかに大切かをお話ししましたが、発芽玄米にして炊くことは、
多くの徳があります。
それをまとめてみました。
1・消化が良くなる
アビシシン酸(ABA)の解除とフィチン酸を分離してくれる。
2・ABAの解除で最大の毒が消える
3・ビタミンが増える
圧力鍋だと高圧調理になり、ビタミンB1は半分に減りますが、
発芽玄米は減るどころか増加します。
4・ミネラルが増える
フィチン酸との結合が離れますので、ミネラルの吸収が良くなります。
また発芽時には、カルシウムが25%アップしますし、
そのほかのミネラルも増加します。
5・分離したフィチン酸は排泄効果がある
分離し、単独となったフィチン酸は、
腸内に存在するアンモニア系の毒素などを吸収、吸着し、排泄してくれます。
6・食物繊維が増える
食物繊維は、ナトリウムや胆汁酸を吸着し、排泄することで、
高血圧の正常化、動脈硬化の予防になります。
また腸内に溜まる腐敗物を排泄し、腸内環境を整えてくれます。
7・GABA(注01)が急増する
GABAは玄米の3倍、白米の5倍に増えます。
これにより脳血管疾患、アルツハイマー病が予防できます。
8・アミノ酸が増加
玄米の2.5倍、白米の4.5倍に増加します。
とくにリジンが玄米の2倍、白米の4倍に増えます。
9・抗酸化物質が増加
フェルラ酸とビタミンEのひとつトコトリエノールは、
血管を強化し、血小板凝集を強く抑制してくれます。
10・糖化(AGE)しにくくなる
圧力鍋のように強い糖化はまったく起こらなくなります。
この効果はかなり大きいのです。なぜならAGEは酸化以上に体に有害だからです。
(注01)
GABAはgamma-aminobutylic acidの頭文字をとったもので、
「ギャバ」と呼ばれています。
1950年に哺乳類の脳から発見された、たんぱく質を構成しないアミノ酸の一種です。
その後の研究で動植物界に広く分布していることがわかっています。
高等動物においては、
抑制性の神経伝達物質として機能していることが知られています。