酵素不足は多くの病気の原因となります。
血液中の酵素レベルを計れば、一目瞭然なのです。
1・感染症などの急性病・・・高い
体が一時的に酵素をたくさんつくって病気に対抗するためなのです。
たとえば感染症(インフルエンザなど)で発熱するのは、
40度cくらいまで体温が上がると体内で酵素の働きが高まるので、
病気を早く治そうとする体の反応のために高くなるのです。
2・心臓病、ガン、糖尿病など慢性病・・・低い
これは酵素不足が原因だという何よりの証拠なのです。
つまり酵素を補えば改善されるということになります。
では人が火を使用するようになって食物酵素が不足するようになり、
多くの病気が増えたということについて、多くの反論があります。
人間は火を使うようになって文明は栄えたのではないか。
しかし、人類がもし火を使わなかったら人類は病気知らずでこれたはずだし、
人間に本来許された寿命を、
ブルガリアの100歳以上の人たちのようにまっとうできるはずですが、
人類の歴史は病気の様々な歴史でしたし、誰一人として無病はないはずで、
様々な病気を抱えています。
今、健康であっても病気を内包しているかもしれません。
やがて病気になるはずだが、今、発病していないだけのことなのです。
人類で最初に火を使うようになったというネアンデルタール人(注・01)
がすでに関節炎が出ていたと言います。
原始イヌイットでは生で食べる人の代名詞ですが、関節炎はないのです。
イヌイット以外の未開部族の特色は生で食べることでは、
医薬品に相当するものが何もなく、必要ともしないということです。
さて、酵素は先に述べたように生化学反応の仲立ち役ですから、
酵素なしにビタミン、ミネラルなどがいくらあっても働くことができません。
たんぱく質をつくる材料はあってもそれだけでは細胞もつくれません。
建築材料はあっても、労働力がなければ家が建たないのと同じように
酵素はこの労働力と同じなのです。
これは多くの動物実験で明らかなのです。
酵素はすべてのタンパク質を含んでいます。
そしてタンパク質は、酵素を体内の必要な場所に適切に運ぶ役割をしています。
つまり体の中で多くのタンパク質、アミノ酸が、
体の必要に合わせて食事から摂ったタンパク質を原材料にして、分解したり、
組み立てたりしてつくっています。
酵素はかなり重要な役割を果たしていることになります。
(注・01)ネアンデルタール人
1856年、ドイツのデュッセルドルフ近郊に位置する
以後、アフリカ・ヨーロッパ・西アジアなどの各地で出土した。
脳容量は現代人と変わらず約1500立方センチで、
死者の埋葬を行うなど精神的発達が認められる。
学名はホモ‐ネアンデルターレンシス。
(デジタル大辞泉)