便利な抗生物質は昨日、注01の欄で紹介しましたように
「乱用が指摘されており、抗生物質処方の50%以上は不適切であると
OECDは報告している」と警告を発しているように
極めて強力な医薬品は確かにある種の病気は撲滅させるほどの威力を発揮しましたが、
体に大きなダメージを与えるものとなりました。
特に薬害による被害が相次ぎ、社会問題となって、もう一度、
今まで忘れられていたハーブの威力に気が付き始めたのです。
まさに「緑の薬箱」が注目されてきたのです。
そしてメディカルハーブは、化学的な合成医薬品に比べ、多様な有効成分があり、
それぞれの成分が働くためにも専門的な知識も必要とされ、
メディカルハーブの資格の多く誕生しています。
しかも病気は減るどころか増加していますし、
特に細菌、ウイルスなどの感染症の多様化、またストレスがもたらす心身症、
生活習慣病、難病が増加し、メディカルハーブのもつ自然の効用、
緑の薬箱が特に注目されているのです。
つまり自然の治癒力、緑の医学に気が付き始めたのです。
そしてメディカルハーブはすでに最高位の学問であり、
専門の研究者が続々と誕生しているのです。
中でも修道院の果たしている役割は計り知れないものがあります。
まず伝統が重厚です。そして修道院の庭はまさにソロモンが歌った
雅歌のようなのです。
雅歌
4:12 わたしの妹、花嫁は、閉ざされた園。閉ざされた園、封じられた泉。
4:13 ほとりには、みごとな実を結ぶざくろの森/ナルドやコフェルの花房
4:14 ナルドやサフラン、菖蒲やシナモン/乳香の木、ミルラやアロエ/さまざまな、すばらしい香り草。
その庭こそ修道院の経験と知恵が凝縮されたハーブが主流です。
まさに「緑の薬箱」の宝庫なのです。
そしてどの修道院でも大きな壁が外界との間にあり、
外界からはまさに秘密の花園のようであり、
修道士(女)たちの生活空間を緑の植物が占めています。
社会との接触を避けて、祈りの日々を送れるように見事に設計れているのです。
祈りと労働のうちに共同生活(修道生活)をするための施設なのです。
修道士・修道女は独身を守ります。
いくつかの修道院の集まった修道院群のことを、大修道院と呼びます。
修道院を有する教派としては、
東方諸教会、正教会、カトリック教会、聖公会、ルーテル教会があります。
ルーテル教会を除き、プロテスタントには極めて僅かな例外を除いて
修道院はありません。
カトリック教会には修道会の制度があります。
このうち観想修道会の会員は原則的に修道院の敷地内を出ずに生活するため、
修道院が修道士たちが自由に行き来することが可能な唯一の場所です。
トラピスト会のような観想修道会に所属する会員(修道士)は、
基本的には自分の意思で修道院から出ることは出来ないのです。