腹八分で医者いらずですが、確かに六分では辛いかもしれませんが、
八分でも十分だと甲田医師は言われます。
日本では少食にすれば食塩の量を減らさなくとも
血圧が下がるという臨床実験があると甲田医師は書いておられますが、
甲田医院でも同じ結果だといいます。
少食の習慣が身につけば血圧が上がりにくい体質になるということです。
では少食にするときによく質問を受けるのは、
たんぱく質の量(注・01)です。
たんぱく質は生体の中で一番重要な構成要素なので、
たんぱく質の不足では健康維持ができないというように
教えられてきたから余計にそう思うのです。
これまでの栄養学では、早く成長させるには、
とくに栄養化の高い牛乳、卵、レバーなど
動物性たんぱく質の多い食物を赤ちゃんから食べさせるように
現代栄養学では、大いに奨めていましたが、
しかし、それが健康優良児ではないということが分かってきたのです。
もちろん人間はブロイラーのような動物ではありません。
しかし、あなたが一生涯、無病でいくならば、
この近代栄養学ではそうはいかないのです。
つまり甲田医師は、焼肉、ステーキを食べさせてばかりで
健康優良児にならないといいます。
甲田医院では多数の患者に
1・1日40gのたんぱく質
2・カロリーも1200~1400カロリーの玄米食
3・期間は1年以上
それを実行した結果は、このような低タンパク質、低カロリーで
・病気が治る
・感染への抵抗力も強くなる
という結果となったと医院での結果を書いておられます。
例
・胃炎
・胃下垂症(炎)
・関節リュウマチ
が治ったといいます。
(注・01)1日に必要なタンパク質量
1日に必要なタンパク質量を、日本人の摂取基準を参考にみていきましょう。
※年齢、性別、妊娠中や授乳中で必要量は異なります。【参考】日本人の食事摂取基準(2015年版)
18歳以上の男性の推奨量は60g/日、女性では50g/日です。
身長が伸びる思春期ではもっとも必要量が多くなり、15~17歳男性では65g/日、
12~17歳女性では55g/日となります。
このように思春期は、成人よりも積極的にタンパク質を摂っていく必要があります。