甲田医師は、「少食はまず朝を抜くことから始まる」といいます。
1日1500カロリーとして3食を500カロリーにできるかですが、
「意外にできないのでまず朝、抜くということだ」といいます。
朝食を抜くことがベストです。
それは夜に体内で蓄積された老廃物をするかり排泄するのは午前中だからです。
しかし、最近、朝食を抜いてはいけないの大合唱です。
その理由は
1・朝食を抜くとその日のエネルギーの基になるので栄養のバランスを考えてよく、
食べていく
2・朝食を抜けば、午前中に力が抜ける
3・ゆえに頭脳の働きも低下し、脳貧血で倒れるようになる
4・朝抜くと夜、まとめ食いして、肥満、糖尿病、心臓病を生み出す
確かに4は大きな問題を生み出します。
しかし、朝を抜いて、まとめ食いではなく、
・夜食をしない
・夕食も控えめにする
つまり朝抜いて、昼も軽食、夜も量を少なくする少食を甲田医師は提唱し、
甲田医院で実践し、難病が癒されるなど、凄い結果が出ていたのです。
ただ朝食を抜くだけでこの本が出版された1991年当時、非難轟轟だったと思います。
なぜなら食育基本法が準備されていましたし、
3食食べるのは当然という「空気」が支配していたからです。
そして朝食をたべる人と食べない人の比較研究も発表され、
食べる人に軍配をあげる研究結果がどんどん出ています。
またマスコミの健康をテーマにした番組でも食べる人に軍配をあげていたのです。
これまで3食を食べていた人がいきなり朝を抜いて、
3食食べた人と比較すれば、当然、食べている人に軍配があがります。
朝食をいきなり抜けば好転反応でふらつく、力がでない人も出てくるからです。
しかし、ほんとうに比較するのならば、
朝食抜きで長く生活している人とそうでない3食主義の人の
あらゆる比較をしないと意味がありません。
10年前にNHKテレビの「ためしてガッテン」で断食をテーマにした時も
やらせだったと後日、分かりましたが、同じ実験だったのです。
つまり3食だと800㌍×3=2400㌍の人がいきなり、
その半分の1600㌍以下にすれば、ふらつくのは当然ですが、
このようなバカな比較がまかり通っていたのが1991年から「ガッテン」
番組は2015年でしたので変わっていない、3食信仰の実態なのです。
朝食を抜くと午前中、体温が低くなるということで
体のエネルギーが出ないという指摘があります。
これは確かに下がるかもしれませんが、
私は朝食を抜くようになったのは2000年からなので22年間になりますが、
体温は下がっていません。
72歳になりますが、コロナ禍で毎朝、計りますが下がっていません。
36.5度Cです。
体温が下がることが悪者扱いという30年前の常識は今は通用しませんが、
このことを提唱された甲田先生はずいぶんと非難されたのでしょう。
いわゆる3食信仰の空気の支配です。