イエスは多くの人を癒し、健康にすること、
様々な悪の支配、病気の支配から解放することがご自分の使命とされていました。
ゆえに自分の弟子たちに病人を癒す力を与えられたのです。
今もなおクリスチャンにその力を与えておられるのです。
9:1 それからイエスは十二弟子を呼び集めて、彼らにすべての悪霊を制し、
病気をいやす力と権威とをお授けになった。
9:2 また神の国を宣べ伝え、かつ病気をなおすためにつかわして
9:3 言われた、「旅のために何も携えるな。つえも袋もパンも銭も持たず、
また下着も二枚は持つな。
9:4 また、どこかの家にはいったら、そこに留まっておれ。
そしてそこから出かけることにしなさい。
9:5 だれもあなたがたを迎えるものがいなかったら、その町を出て行くとき、
彼らに対する抗議のしるしに、足からちりを払い落しなさい」。
9:6 弟子たちは出て行って、村々を巡り歩き、いたる所で福音を宣べ伝え、
また病気をいやした。
そして癒しの奇跡は新約聖書の中で実に重要な役割を果たしているのです。
6:19 また群衆はイエスにさわろうと努めた。
それは力がイエスの内から出て、みんなの者を次々にいやしたからである。
そのイエスの周りにはたえず群れをなした民衆が押しかけてきました。
5:15 しかし、イエスの評判はますますひろまって行き、
おびただしい群衆が、教を聞いたり、病気をなおしてもらったりするために、
集まってきた。
古代から悪魔が様々な病気のもとだと信じていました。
ゆえに悪霊が憑いたという人たちがイエスの前にきて癒しを求め、
すべてを解放されたのです。
また生まれつき、目の見えない人、耳の聞こえない人、手足が不自由な人、
ものが言えない人なども癒して解放されたのです。
そのような力あるみ業を、説教をするために
イエスは砂漠で40日間の断食をしておられます。
そのイエスに倣ってすでに3世紀には、
世俗の様々な問題を一切、気にすることなくイエスのごとく砂漠にて断食をして、
神の突入を待つ人たちが登場します。
中でも聖アントニオス(251年頃 - 356年)は、
キリスト教(正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会)の
聖人であり、修道士生活の創始者とされています。
修道士の父ともいわれますが、エジプトのコーマで生まれ、
敬虔な両親にキリスト教徒としての教育を受けました。
20歳になった頃、両親と死別、その後財産を貧しい者に与え、
自らは砂漠に籠もり苦行生活に身を投じました。
305年頃、アントニオスが町で行った説教に心を打たれた
修道士たちと開いたのが修道院の始まりです。
しかし彼はそれでも飽きたらず、再び修行に励み356年、
105歳という長寿を全うしたのです。
そして何千、何万の人たちがエジプトの砂漠で住み、
ひたすら神に身を捧げていくことになります。
そして修道士たちはまさに世俗を離れた共同生活を作り出し、
後にはベネディクトウスが修道院会則を取り入れ、断食を取り入れて、
心と体を清めることや無駄口をせず、沈黙を守るなど多くの会則を作り、
修道士たちは、アドバイスを求める人、
孤独の中にいる病人などを癒すことに携わっていくのです。