では健康を害する油とは何かです。
1・酸化した油
2・トランス脂肪酸
が健康を害する極めて大きな問題をもたらす油で酸化とは錆であり、
腐敗であり、細胞を破壊するもので難病の原因ともなります。
まず1の酸化した油とは
・時間の経過した油
・精油に失敗した油(温度をかけすぎたもの)
・もともと酸化している油
・電子レンジで処理したもの
・粉化したもの
つまり油は空気にさらされたり、日光に当たればどんどん酸化していきます。
そして同じ油を使い続けるとひどく酸化は進みます。
特にスナック菓子など揚げてから時間も経過していますので
酸化はかなり進んでいます。
また、抽出で失敗した油があります。
それはエゴマ油です。
何と抽出時に200度の熱を加えているからです。
エゴマ油は多価不飽和脂肪酸のα―リノレン酸が50%含まれていて、
本来、46度以下の低温で圧搾でしぼり、
光を遮断した瓶にいれなければならないのですが、
実際に売られているのは200度以上の処理と透明のガラス瓶に入って
販売されていますので、かなり酸化しています。
ましてやエゴマで炒め物などもってのほかとなります。
エゴマはシソ科、ゴマは胡麻科なのでゴマ油はすばらしい油です。
次に問題は2のトランス脂肪酸です。
この油は人工的な油で1990年からこの油の危険性が指摘されるようになりました。
この油は組成がプラスチックと類似しているため
プラスチック食品といわれるようになりました。
その代表が
・トランス型マーガリン
この2つはEUの国々では使用禁止です。
アメリカでも最近、禁止となりましたが、
日本は規制どころか栄養管理士などの擁護のブログが
ネット検索で散見されます。
そして危険だという報道も一切ありません。
日本の厚労省でも「第6次改定 日本人の栄養所要量」にも
このトランス型脂肪酸の危険性に触れております。
・・・「トランス脂肪酸」は、脂肪の水素添加時に生成し、
また反芻胃の微生物により合成され吸収されることから、
反芻動物の肉や乳脂肪中にも存在する。
トランス酸の摂取量が増えると、血漿コレステロール濃度の上昇、
HDL-コレステロール濃度の低下など、
動脈硬化症の危険性が増加すると報告されている・・・
と明記しているのですが、
一方でトランス型脂肪酸を豊富に含んでいる油脂製品に
“特定保健用食品”として認定し、
国のお墨付きの健康油という称号を与えているという
何とも摩訶不思議な行政があります。