アスパルテームの安全性に疑問を投げかける最大の要因は、
その構造にあります。
大西医師は下記のように分析されています。
1・フェルアラニン(50%)
2・アスパラギン酸(40%)
3・メタノオール(10%)
に分解されます。
1~3はそれぞれ健康に害を与えるのです。
まず2のアスパラギン酸は、
神経細胞、アストロサイトという細胞に悪影響を与えます。
その理由は、「知能が低下する」というのです。
ポーランドの研究者がそのことを発表していると大西医師は紹介されています。
ではなぜ知能低下になるのか。
脳には1000億の神経細胞があります。
ネットワークをつくっています。
そして膨大な情報の処理、記憶をつかさどっています。
脳がコンピュータと違うのは、発育はとくに変化し、
大人になっても変化し続けることです。
コンピュータよりはるかに柔軟性に富んでいます。
その脳は神経細胞に加えて、グリア細胞、血管などによって構成されています。
サポートする脇役だと考えられていましたが、
最近は、そのなかにあるアストロサイトという細胞が、
シナプスの形成、維持など重要な役割を果たしていることが分かってきたのです。
ところがこうした神経細胞、アストロサイトにアスパルテームの代謝物が
悪影響を与えることが分かってきたという研究結果なのです。
中でも2のアスパラギン酸は人間にとって有用な物質でありながらも、
単独で摂取すると神経細胞をかえって興奮させ、ダメージを与えるのです。
つまりアスパルテームを毎日、食べ続けることは危険だということになります。
グリア細胞(注・01)
神経細胞とともにヒトの大脳の大部分を占める細胞。
形状によってミクログリア、アストロサイト、オリゴデンドロサイトなどに分類され、
総数で神経細胞の10倍程度多く存在しているとされる。
補佐的な役割を担っているにすぎないとされていたが、
2000年代以降の研究では、相互に情報交換を行いながら神経細胞間の伝達を制御して
おり、学習や感情など重要な機能にも関与しているとみられるようになった。
また、アストロサイトに起こる異常が、
脳神経疾患の発症に関わっている可能性が指摘されている。
(知恵蔵)