焼酎に米麹と蒸した糯米を混ぜ、数か月間置いて糯米を糖化させ、
圧搾してつくる甘い酒のことです。
黄色透明で粘りがあります。アルコール濃度は13~22%。
そのままあるいは屠蘇(とそ)酒として飲用しますが、
おもに調理に用いられていられています。
中国では糯米を用いた酒は多く、みりんもまた中国から伝わったものと考えられます。
室町時代末期ごろには、焼酎と麹を混ぜた甘い酒の作り方があり、
江戸時代には相当量つくられていたようです。
近年はアルコール製造技術や量産の技術が開発されて、
京都府、千葉県のアルコールメーカーによって量産されています。
みりんの酒税法上の定義は、
(1)米、米麹に焼酎またはアルコールを加えて漉(こ)したもの(古来の方法)、
(2)清酒における増醸のように、
(1)の製品にブドウ糖、水飴(みずあめ)、アミノ酸塩などを加えたもの、とされています。
みりんに焼酎またはアルコールを加えたものを「直(なお)し」
「本直(ほんなお)し」あるいは「柳蔭(やなぎかげ)」といい、
さらりと甘く、リキュール的な酒で、夏、冷やして飲みます。
みりんは煮物やそばつゆの味つけなどに、
穏やかな甘味材として使われるほか、
うなぎの蒲(かば)焼きなどの「照り」だしによいとされています。
消費量は年々増加し、1984年には7万キロリットル、
1995年には約9万キロリットルとなっています。
みりんには、代謝ビタミンとも呼ばれるビタミンB1やB6が含まれています。
ビタミンB1には糖質をエネルギーに変える働きがありますし、
みりんはGI値が15しかなく、低GIに分類される食品です。
GI値とは食後血糖値の上がりやすさを示すもので、
値が低いほど食後の血糖値は上がりにくくなります。
血糖値を下げるために分泌されるインスリンが急増すると
脂肪が蓄えられやすくなるので、ダイエット中は血糖値を意識しておく事も重要です。
みりんには、ビタミンB群や銅も含まれています。
銅は鉄分の吸収を促すので貧血予防の効果が期待できますし、
白髪予防にも有効です。普段みりんを使用しない方も、
貧血・白髪対策として料理に使用してみてはどうでしょうか。
ビタミンは総じて美肌に欠かせない成分といわれますが、
その中でもビタミンB群は肌を作る
また、みりんに含まれるアミノ酸にも
ンチエイジングの効果があると言われています。