甲田医院では、パーキンソンシ病を何十年も扱って来られて、
原因は腸の麻痺であることが分かったといいます。
通院中のある女性は3,40年も腸の麻痺であって断食療法と少食で宿便除去で、
腸が動き始め、手の震え、歩行の困難が良くなり、
歩く姿勢が変わってきたといいます。
何しろ高校生の時から便秘がひどくなり、
食べたものを口から出すように苦しかったといいます。
つまり強度の腸麻痺で、食べたものがスムーズに下部に移行せず、
逆流していたということです。
これは腸管内に食物が滞っているため発酵、腐敗が起こって、
悪臭のガスが腸壁から吸収され、それが脳神経に刺激し、
脳神経に変性が進行し、パーキンソンシ氏病という難病になったのです。
では現代医学ではどのような対応なのか難病指情報センターサイトでみてみましょう。
1・「パーキンソン病」とはどのような病気ですか
振戦(ふるえ)、動作緩慢、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害(転びやすいこと)
を主な運動症状とする病気で、50歳以上で起こる病気です。
時々は40歳以下で起こる方もあり、若年性パーキンソン病と呼んでいます。
2・この病気の患者さんはどのくらいいるのですか
10万人に100人~150人くらいです(1000人に1人~1.5人)。
60歳以上では100人に約1人(10万人に1000人)で、
高齢者では多くなりますので、人口の高齢化に伴い患者さんは増加しています。
3・この病気はどのような人に多いのですか
嗜眠性脳炎などの後遺症として起こった記録もありますが、
ほとんどの方では特別な原因はありません。
神経細胞の中にαシヌクレインというタンパク質が凝集して溜まることが
原因となることが分っていますが、食事や職業、住んでいる地域など、
原因となる特別な理由はありません。
4・この病気の原因はわかっているのですか
大脳の下にある中脳の黒質ドパミン神経細胞が減少して起こります。
ドパミン神経が減ると体が動きにくくなり、ふるえが起こりやすくなります。
現在はドパミン神経細胞の中にαシヌクレインというタンパク質が凝集して蓄積し、
このαシヌクレインが増えないようにすることが、
治療薬開発の大きな目標となっています。
5・この病気は遺伝するのですか
遺伝はしませんが、若く発症される方の一部では家族内に同じ病気の方がおられ、
遺伝子が確認されています。
6・この病気ではどのような症状がおきますか。
ふるえ(振戦)、筋強剛(筋固縮)、動作緩慢、姿勢保持障害が主な運動症状です。
ふるえは静止時の振戦で、椅子に座って手を膝に置いている時や歩いているときに、
手に起こります。
動かすとふるえは小さくなります。筋強剛は自分ではあまり感じませんが、
他人が手や足、頭部を動かすと感じる抵抗を指しています。
動作緩慢は動きが遅くなることで、同時に細かい動作がしにくくなります。
最初の一歩が踏み出しにくくなる「すくみ」が起こることもあります。
姿勢保持障害はバランスが悪くなり転倒しやすくなることです。
姿勢保持障害は病気が始まって数年してから起こります。
7・この病気にはどのような治療法がありますか
治療の基本は薬物療法です。
ドパミン神経細胞が減少するため少なくなったドパミンを補います。
ドパミン自体を飲んでも脳へは移行しないため、
ドパミン前駆物質のL-dopaを服用します。
以下略