地方原産で、シソ科に属する常緑性低木。
和名マンネンロウの漢字表記は「迷迭香」
産地
Rosmarinus は「海のしずく」を意味します。
ヨーロッパでは、教会、死者、生者を悪魔から守る神秘的な力を持つといわれ、
また記憶や友情を意味します。
キリスト教以前のヨーロッパで祝典や結婚式、葬儀に用いられたとされ、
「変わらぬ愛」や「貞節」の象徴とされ、その生育はキリストの生涯を象徴し、
多くの伝説で聖母マリアと結びついています。
特色
小さく細長い葉に、甘く爽やかな芳香があるのが特徴。
生葉もしくは乾燥葉を香辛料、薬(ハーブ)として用います。
花も可食。水蒸気蒸留法で抽出した精油も、薬として利用されています。
14世紀のハンガリー女王エリザベスは痛風や脳卒中の後遺症による麻痺があり、
修道士が症状を改善するためにローズマリーが主成分のハーブ薬を処方したことで
「ハンガリアンウォーター」と呼ばれていました。
これを外用薬として使用した王妃はみるみる回復し若さを取り戻したことから、
若返りの妙薬として有名です。
18世紀のオーデコロンが発売されるまでは最も人気のある香料であり、
治療薬で内用と外用の両方に使われていました。
また伝統的な料理用のハーブでもあります。
ローズマリーの学名には「海のしずく」という意味があり、
ビーナス伝説にも現れる植物。地中海沿岸地方に自生し、
木質化する常緑の低木で、欧米ではよく生垣にもされています。
細い針のような葉を持ち、美しいブルーの花を咲かせます。
精油は一年の間に伸びた先端部分を使って抽出されます。
ローズマリーにはケモタイプがあり、主にローズマリーシネオール、
ローズマリーカンファー、ローズマリーベルベノンの3種が出回っています。
*ケモタイプ=同じ学名の植物から採油した精油でも、植物が育つ土壌、標高、気候、風土などにより、精油に含まれる成分の構成比が大きく異なるもの。
主な効果・効能
1・こころに
*集中力アップ*刺激活性*リフレッシュなど
ストレスからくる疲労を感じたときや、
無気力感や自信を無くした時などに香り嗅ぐとリフレッシュになります。
また、記憶力、集中力、注意力の向上を助けてくれるので、
勉強や仕事で集中したい時や、眠気をスッキリさせたいときなどにも役立ちます。
2・からだに
*刺激活性*鎮痛*血行促進*細胞促進など
ローズマリーにはスキンケアや抜け毛(育毛)、
代謝促進など様々な美容効果も期待できるとされています。
またリンパや血行の流れをよくし、筋肉のコリ・冷えの解消にもつながるので、
頭皮から身体まで、マッサージオイル(植物油)に希釈して使用すると良いでしょう。
3・くらしに
*抗菌・抗感染*虫除けなど
アロマディフューザーなどで空間に香りを広げて
感染対策や仕事・勉強前の気分の切り替えに。アロマスプレーでハンカチや衣類、
リネン類などにスプレーして虫除けやリフレッシュにもおすすめです。