効果的であることが多くの臨床例で明らかになったといいます。
私も30年間の断食指導でこのようなケースに何度も出会いましたので
甲田医師の指摘はよく分かります。
その改善の要因は、断食療法による宿便除去です。
では現代医学ではこの病気をどのようにみているのでしょうか。
どんな病気でしょうか?
EBM 正しい治療がわかる本「関節リウマチ」の解説から
1・な症状と経過
関節リウマチは、おもに関節のなかにある軟骨の滑膜部分が炎症をおこす
自己免疫疾患です。
全身の倦怠(けんたい)感や筋肉の痛み、発熱などで発病し、
その後、関節の痛み、こわばる感じ、腫れなどの症状がみられます。
とくに、関節リウマチで特徴的なのは、左右対称に複数の関節で
炎症がおこることで、ある一つの関節から始まっても、
いずれは複数の関節に広がっていきます。
最初は手の指の関節からおこることが多く、手首、ひじ、
足の指、膝などにも徐々に炎症がおよびます。
当初は関節を動かすときにだけ痛みますが、
病状が進むと動かさなくても痛みを感じるようになります。
また、朝起きてから何時間か関節のこわばりが感じられるのも、
関節リウマチに特徴的な症状の一つです。
長期間にわたって炎症が続くと、痛みだけでなく、
関節が変形したり破壊されたりして動きが制限されるようになり、
歩行ができなくなったり、荷物を持つことができなくなったりします。
原因は現在も不明で診断の決め手もないため、
いくつかの症状と検査所見がそろえば関節リウマチと判断します
≪アメリカリウマチ学会、ヨーロッパリウマチ学会による2010年分類基準≫。
2・の原因や症状がおこってくるしくみ
多くの患者さんの血液中から、リウマトイド因子や抗CCP抗体という
自己抗体(じここうたい)が検出されています。
そのことから、関節リウマチの患者さんの免疫システムにはなんらかの
異常がおきていて、本来は外敵を攻撃するはずの免疫システムが、
関節のなかの正常な自分自身の組織を攻撃しているため
炎症がおこることがわかっています。
関節のなかで炎症が続くと、関節全体を包み込んでいる関節包の内側にある滑膜に
血管や細胞が増え、滑膜表面の滑らかさが失われてしまいます。
このようになると関節の動きがぎくしゃくしたり、こわばったりし始め、
さらに炎症が進行すると骨の軟骨部分や靭帯、
やがては骨そのものを破壊することになります。
3・病気の特徴
わが国では、現在、人口の0.4~0.5パーセント、30歳以上の人口の1パーセントに
あたる人がこの病気にかかっています。
7対3の割合で女性に多く、大部分の患者さんは30~60歳代で発病します。