ではまず要注意の筆頭は、コカ・コーラです。
まず日本大百科全書(ニッポニカ)「コカ・コーラ」の解説から引用します、
・・・アメリカの飲料メーカー。
コーラ・ナッツ(コーラノキの種子)を主原料とする
発泡性の清涼飲料コカ・コーラを主力商品とし、
コーヒー、紅茶、食品などを広く扱う。
世界200か国以上で販売され、主要ブランドはコカ・コーラのほか
ニューヨーク証券取引所とナスダックに上場、
ダウ工業株30種平均の採用銘柄である。
コカ・コーラとは19世紀末、
アトランタの薬剤師ペンバートン(1831―1888)が偶然つくりだした水溶液の名で、
1888年にアトランタの薬剤師キャンドラー(1851―1929)が
ペンバートンからコカ・コーラの製造販売権を2300ドルで買収。
コカ・コーラ社(The Coca-Cola Company)を設立し、生産・販売を免許制とし、
その店だけが原液を瓶詰めして販売できるフランチャイズ方式で販売量を増やした。
独特のロゴとくびれたボトルの採用や、原液製造法を秘伝とする
トレード・シークレット戦略をとり、
アメリカ全土の鉄道網整備にあわせて全米に普及した。
投資家のE・ウッドラフErnest Woodruff(1863―1944)は
1919年にキャンドラー家からコカ・コーラ社を買収。
息子で2代目社長のR・ウッドラフ(1889―1985)は
モータリゼーションにあわせた大規模な宣伝戦略をとり、
自動販売機と冷蔵庫の普及もあって売上げを伸ばした。
コカ・コーラを供給する名目で世界各地に工場を整備し、
国際的な製造・販売網を確立した。
第二次世界大戦から冷戦期にかけて、コカ・コーラはアメリカ大衆文化や
資本主義の象徴であり、世界中にアメリカ文明が浸透するさまを表現する
コカコラニゼーションcocacolanizationということばを生んだ。
1994年に全世界の清涼飲料販売量の46%という過去最高のシェアを占めた。
2018年の売上高は318億5600万ドル、純利益は64億3400万ドル。
飲料市場の成熟化で、売上高は過去10年ほぼ横ばいで、
傘下ボトラー(瓶詰め会社)の再編を世界的に進めている。
処女詩集『道程』に早くも登場し、
1919年、東京の明治屋が初めて輸入・販売した。
第二次世界大戦後の1946年、コカ・コーラは日本にアメリカ占領軍とともに再登場。
1957年、日本飲料工業(現、日本コカ・コーラ)が設立され、東京で発売された。
ピーク時には北海道から沖縄まで17社のボトラーが存在したが、
市場成熟化と少子高齢化で日本国内でも売上高は伸び悩み、
製造・販売の効率化のため1999年からボトラーの再編が進み、
2018年(平成30)に5社体制に集約された。
さて、2007年にコカ・コーラゼロを売り出しましたが、
これが再び人気の出るものとなったのですが、
果たしてこれは大丈夫なのかです。次回、それを分析します。