2021年のデータによると、
日本人の死因は「悪性新生物(がん)」「心疾患」「老衰」が上位3位で、
全体の半分以上を占めています。
2021年、がんで亡くなった人数は38万1,497人。
死亡率にすると26.5%です。
つまり、日本人の3〜4人に1人ががんが原因で亡くなっています。
もはやがんは誰がなってもおかしくないほど身近な病気となりました。
第1位・ガン(26.5%)
【男性】
肺(5万3,279人)
大腸(2万8,079人)
胃(2万7,196人)
【女性】
大腸(2万4,337人)
肺(2万2,933人)
膵臓(1万9,245人)
第2位「心疾患」(14.9%)
・狭心症
動脈硬化で冠動脈が狭くなり、心筋への血流が足りなくなるのが狭心症です。
狭心症の発作は「胸が苦しくなる」「息切れ」「呼吸困難」といった症状で、
長くても15分くらいでおさまるのが特徴です。
・心筋梗塞
心筋梗塞は冠動脈でできた血栓によって心筋へ血液が送られなくなった状態です。
心筋梗塞は胸をえぐられるような非常に強い痛みで、
長時間症状が続く場合があります。
また、心筋へ血液が送られない状態が続くと、
その部分は壊死してしまい心機能が著しく低下する病気で、
重症になると死に至る可能性もあります。
第3位「老衰」(10.6%)
老衰とは加齢によって、さまざまな身体機能が衰弱していき亡くなることです。
歳をとると、身体の細胞も徐々に分裂による再生が行われず、
代謝機能が低下し異常なタンパク質が作られます。
その影響で臓器や筋肉の働きにも影響が及びます。
他にも老化した細胞から出る免疫物質によって老化がさらに促進され、
全身の細胞や臓器が炎症を起こしてしまいます。
すると、今までできていた日常生活が少しずつできなくなったり、
食事をしても栄養が吸収されなくなり、
次第に生命活動の維持が困難となってしまい、
ゆっくり亡くなっていくのが老衰です。
また、老衰では身体や臓器が老化していくのと同時に、
感覚器官や脳の機能も衰えてきます。
そのため、老衰は大きな苦痛を感じずに亡くなっていくと言われています。
4位以下の死因
第4位:脳血管疾患(7.3%)
第5位:肺炎(5.1%)
第6位:誤嚥性肺炎(3.4%)
第7位:不慮の事故(2.7%)
第8位:腎不全(2.0%)
第9位:アルツハイマー病(1.6%)
第10位:血管性及び詳細不明の認知症(1.6%)