2・飲酒
飲酒をすると、口腔がん・咽頭がん・喉頭こうとうがん・食道がんなどの
リスクが高まることが分かっています。
また、喫煙も飲酒もしている人の場合、相互作用が起こり、
食道がんをはじめとするがん全体の発症リスクが高まるといわれています。
特に、若いころはアルコールに弱く年齢を重ねるにつれて強くなった人や、
少量の飲酒で顔が赤くなる“フラッシャー”の人は食道がんなどの
リスクが高いことが知られています。
3・食事
食生活が乱れているとがん発症のリスクが高まります。
たとえば、牛・豚・羊などの赤肉や加工肉は
大腸がんのリスクを上げることが分かっています。
また、野菜不足や果物不足は食道がん・胃がんのリスクを高める可能性が高いほか、
塩分の取り過ぎは胃がんのリスクを高めるといわれています。
4・運動不足
運動不足の状態が続いていると、結腸がん・乳がん・子宮がんなどの
リスクを高めると考えられています。
一方で運動をしていると、肥満の解消につながるほか、
インスリンのはたらきが改善し免疫機能が強くなるなど体の健康につながり、
がんが発症しにくくなるといわれています。
5・肥満や痩せ過ぎ
さまざまながんのリスクを確実に上げるといわれています。
また、痩せ過ぎも栄養不足となりやすく、
がんのリスクを高めると考えられています。
★がんを予防するためにできること
1・喫煙
禁煙するほか、他人のタバコの煙を避け、受動喫煙を防ぎましょう。
2・飲酒
お酒を飲む人は、1日の量を日本酒なら1合、ビール大瓶なら1本にとどめ、
飲み過ぎを控えましょう。
3・食事
野菜や果物を積極的に取り、塩分を控えましょう。
1日あたりの塩分摂取量は、
男性で8g未満、女性で7g未満が推奨されています。
また、熱いものを食べたり飲んだりすると食道がんのリスクが高まるため、
熱いものは少し冷ましてから食べるとよいでしょう。
4・運動
体を動かす習慣のない人は、意識的に運動習慣を取り入れましょう。
厚生労働省では、18~64歳の人に対し、1日1時間程度の歩行と、
週に1回1時間の汗をかく程度の運動を推奨しています。
ただし、65歳以上の高齢者の場合は、体力に応じた運動を1日40分すれば十分です。
5・肥満や痩せ過ぎ
適正体重を維持することを心がけましょう。具体的には男性ならBMI値21~27、
女性ならBIM値21~25ががんにかかりにくい適正体重といえます。
BMI値は体重(kg)÷身長(m)2で求めることができます。