月9日「2・少食実行で頭脳が明晰になる」の続きからです。
成人男性が1日に必要なカロリーとは、
例えば身長が175cmで在宅ワークをしている30代の男性の場合、
身長に対する標準体重は67.375kgなので、
身体活動レベルⅠの1kg当たりの推定必要カロリーを掛けると、
1日の推定必要カロリーは約2,271kcalとなります。
この数字を見て該当者は、「えっ、自分に必要なカロリーって意外と少ないな……」
とか、「やっぱりカロリーを摂り過ぎている気がする……」と
不安な気持ちになった方も多いのではないでしょうか。
基本的には、摂取するカロリーを消費するカロリーより少なくすれば
体重を落とすことは可能です。
しかし極端に摂取カロリーを制限すると健康を害してしまう恐れもあります。
カロリー制限を行うとまず体脂肪が分解されエネルギーとして使われますが、
脂肪を使い切った後には筋肉や内臓組織などが分解されるため、
行き過ぎたカロリー制限は
命にも関わる深刻な問題を引き起こす可能性があるのです。
またカロリー制限のために食事を減らすことで、
身体に必要な栄養素が不足する場合もあります。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスを整えて健康に過ごすためには、
以下の3つのポイントを押さえておくことが重要です。
ではカロリーバランス、コントロールはどのようにするのか、
甲田療法ではない一般的な方法とは、
・秘訣1
必要以上にカロリーを摂取しない。
カロリーのバランスを整えるためには、
まずは必要以上のカロリーを摂取しないように心掛けることが重要です。
食べ過ぎたり身体活動量が少な過ぎたりすると、
カロリーオーバーになって消費しきれなかった
カロリーは体脂肪として蓄積されていきます。
体脂肪が増え肥満になると、糖尿病や脂質異常症、
高血圧、心血管疾患などさまざまな生活習慣病のリスクが増大してしまいます。
健康な生活を送るために、肥満予防は欠かせないと考えられるのです。
また、男性の場合腹囲が85cm以上で血圧・血糖・脂質のうち2つ以上が
基準値から外れると「メタボリックシンドローム(通称:メタボ)」と診断されます。
内臓に脂肪がたまりメタボリックシンドロームになると、
単なる肥満よりも心臓病や脳卒中になりやすいと考えられています。
このような事態を避けるためには、
毎日の食事で食べ過ぎないように心がけるのはもちろん、
間食やアルコールの量にも注意が必要です。
「ちょっとおやつを食べ過ぎているかも……」
「最近、お酒を飲む量が増えたなあ」
といった心当たりがある方は、
間食の回数やアルコールの量を見直すところから取り組んでみましょう。
また、よく噛んで食事をしたり、野菜から食べ始めるなど食事の順番を変えたり、
脂肪がたまりやすくなる夜21時以降は食事を控えたりするといった、
ちょっとした工夫も効果的です。