昨日は急を要する場合の少食として2つの病気について紹介して来ましたが、
今日は「糖尿病」です。
5年前の国民健康・栄養調査では、糖尿病に罹っている人が1000万人、
予備軍(糖尿病が強く疑われる者)が1000万人と推計されています。
日本では、成人の6人に1人が糖尿病あるいはその予備軍ということです。
割合は男性18.7%、女性9.3%で、年齢が上がるとともに
男女ともに有病者が増える傾向が続いています。
糖尿病には生野菜が有効だと甲田療法ではいいますが、
これは多くの症例から指摘されています。
まず糖尿病の食事療法です。
・朝食を抜いて、生野菜の汁1.5合
・柿の葉茶 1日1~2ℓ
・昼は玄米75gと豆腐半分、ゴマ10g、野菜カボチャなど1皿
・夕食前に生野菜の汁1杯
・夕食は上記の昼と同じ
・上記以外は一切、食べないこと
生野菜は血糖値を下げるので食事療法に欠かせないもの。
甲田医院の症例
自営業男性(42歳)
10年前から糖尿病と診断を受け、食事療法、運動療法、内服薬を続けていましたが、
次第に悪化し、入院してインシュリン療法を受けましたが、
好転せず、ひどく痩せてインシュリン注射の頻度もアップされ、
点滴治療を受けましたが、さらに体重は減り続け、
ついに34kg(身長172㎝)となり、歩くこともできず、
車いすの生活になってしまいました。
下痢も続き、このままでは死を待つばかりで甲田医院に来院されたのです。
そこで甲田医師は、上記の糖尿病の食事療法を試みるように勧めました。
その結果、
・下痢が止まった
・体重が増え、1年半後、52kgになっていきます。
自分はこのままでは死ぬと思い、上記の食事以外は一切、
食べずにこのような体重に回復したといいます。
そして退院後、生菜食を実践し、仕事を続けているということです。
甲田医師は、この症例からもインシュリンや血糖降下剤を使用する前に
上記の食事療法を勧めた方がよいのだといいます。
この糖尿病の食事療法は下記の病気にも有効であると言います。
・痛風
・心筋梗塞
・高血圧症