マスタードはピリッとした特有の辛味をもつハーブで、
和名は「カラシナ」とよばれ、日本料理だけでなく
洋風料理にも広く用いられる万能香辛料です。
マスタードは植物の種類と種の色で分けることが出来ます。
植物の種類では和辛子(アブラナ属Brassica)と
洋辛子(白カラシ属Sinapis)に分けることができます。
また、種の色の種類では黒っぽい色のブラウンマスタード、
白っぽい色をしたホワイトマスタード、また、和辛子などの
イエローマスタードがあります。マスタードの茎は直立して上部で分枝し、
先に4弁の黄色い花を総状花序につけます。
密集して植えると花期に満開になった際には、菜の花畑のように
一面を黄色に染めます。
花後に数粒の種子の入ったさく果をつけます。
根出葉は深裂し、茎につく葉は長楕円形で縁は波状の形状をしています。
他に葉を食用とするグリーン・マスタードや在来種のカラシナなどがあります。
◎マスタードの効能
マスタードには消化促進作用や食欲増進、興奮作用、鎮痛作用、
利尿作用などがあることが知られています。
◎マスタードの利用法
マスタードの若葉はサラダなど食用に利用し、
種子は香辛料として利用することができます。
調味料として日本の食生活の中でも馴染みが深くなっています。
様々な種類があり、素材の味を豊かにしてくれます。
◎マスタードの歴史
今から5000年前のサンスクリット語による記述や新約聖書にも記されている程で、
健康に優れた効果のある植物として様々な疾患の治療に使われてきました。
キャベツやブロッコリーなどと同じアブラナ科の植物で種類も豊富。
原産はヨーロッパ、アジア、地中海東部地方、中東、ヒマラヤ地方などで、
現在の主要な生産地は21か国以上と言われています。
種子だけでなく、その葉も美味しくてアメリカではよく食べられています。
◎マスタード・シード
私たちの味覚を喜ばせてくれるだけではなく、その栄養も大変豊富で、
筋肉痛の緩和、皮膚や呼吸器のトラブル、糖尿病やガンの予防など、
驚きの健康効果は古くから推奨されてきました。
マスタード・シードには様々な栄養が含まれています。
銅などのミネラルに加え、葉酸、ビタミンB1、B3(ナイアシン)、ビタミンA、
オメガ-3、ルテインなどが含まれています。
他にも
・ガンの予防
・喘息や気管支のトラブル
・抗炎症作用、疥癬にも
・コレステロール値を下げる
・アンチエイジング効果