年間約500万トン〜1000万トン以上ものプラスチックゴミが
海に流れ込んでいるという事実がある中で、
このままいけば2050年には海へ流れ込む
プラスチックゴミは海中の魚の量を上回るのではないかと言われています。
特に途上国では、生産にかける時間や労力に釣り合わない賃金で働き、
十分な生活をおくるのに必要な賃金が得られない人たちがいます。
この中には暮らしのために児童が働いているケースもあり、
教育を受ける機会が失われています。
このように、労働に見合った賃金を得ることのできる
「フェアトレード」の考え方や、生活に最低限必要な給与である
「リヴィングウェイジ」が守られていない現実が世の中にはあるのです。
中でも、フェアトレードがなされていないケースが特に多いのが、
コーヒー豆やバナナ、チョコレートです。
チョコレートの原料であるカカオの主な生産地である西アフリカ諸国では、
約200万人の児童がカカオ農場での労働を強いられていると言われています。
食べ物以外でも、90年代に取り上げられた
パキスタンでのサッカーボール作りは、児童が低賃金で
ボールを手縫いしている現状があり、深刻な児童労働が問題となりました。
改善はされたものの、未だ低賃金や児童労働の実態があるようです。
環境地域や人に配慮しない生産活動が行われている現状を受けて、
エシカル消費という考え方が広がりつつあります。
エシカル消費とは、衣服や化粧品をはじめとした製品の「製造・処分過程」まで
見据え、生産者や地球環境に配慮した消費行動を行うことを指します。
ここでは、エシカル消費のもたらすメリットや、
エシカル消費の具体例を見ていきましょう。
★エシカル消費に必要な3つの考え
エシカル消費を日常生活に取り入れるには、日頃の消費行動を
「環境」「人・社会」「地域」の3つの観点で見直してみることをおすすめします。
例えば、美容製品の消費活動をこの3つの観点で見直すとしたら、
次のポイントを意識すると良いでしょう。